産婦人科研修プログラム

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産婦人科研修プログラム

2016年4月8日 第2版

関西医科大学産婦人科研修プログラム

1.研修プログラムの特徴
本研修プログラムでは、関西医科大学附属病院を基幹施設として、連携施設並びに地域医療病院において、大学病院ならではのアカデミックかつ総合的な産婦人科専攻医研修を受けることができます。
 関西医科大学附属病院は「日本産科婦人科学会専門研修施設」に加えて「周産期専門医制度基幹施設」「婦人科腫瘍研修認定施設」「日本生殖医学会生殖医療専門医制度認定研修施設」「日本産科婦人科内視鏡学会認定研修施設」となっています。サブスペシャリティである周産期(母体・胎児)専門医、婦人科腫瘍専門医、生殖医療専門医の取得が可能です。また、産婦人科内視鏡学会認定医も取得可能な施設です。良性から悪性まであらゆる婦人科疾患、母体救命、胎児救命、NICUを含むあらゆる周産期疾患、腹腔鏡から体外受精まであらゆる生殖内分泌疾患・女性ヘルスケアなど非常に豊富な症例をそれぞれの専門家による手厚い指導にて研修することができます。

2. 研修期間
初期臨床研修を修了後、3年間とします。研修プログラム期間中の休止・中断、その他の条件は整備基準に則ります。

3.研修プログラムの概要
 日本産婦人科学会専門医取得に向け、3年間の研修期間を通して、関西医科大学附属病院および関連研修施設で指導医のもと、標準的な産婦人科臨床知識・技能を習得するとともに、高い倫理性を備え、患者への責任を果たせる産婦人科専門医を育成することを目的とします。

4. 研修目標
 専門研修修了後の産婦人科専門医は、生殖・内分泌領域、婦人科腫瘍領域、周産期領域、女性のヘルスケア領域の4領域に渡り、十分な知識・技能を持ち、標準的な医療の提供を行うことができることを目標とします。また必要に応じて産婦人科領域以外の専門医への紹介・転送の判断を適切に行い、産婦人科領域以外の医師からの相談に的確に応えることのできる能力を培います。専門研修修了後も、近年の産婦人科学の進歩に応じた最新の知識の習得に努め、将来の医療の発展のために研究マインドを持つことが望まれます。

5. 研修方法
 3年間のうち原則として基幹施設の関西医科大学附属病院での研修は12ヶ月以上24ヶ月未満とします。また地域医療経験のため連携施設での地域医療研修を1ヶ月以上とします。

6.身分・待遇・研修場所
産婦人科専攻医として有給の医員と同等の身分が得られます。現在、医局在籍者で大学に勤務しているものは全員が医員または助教として有給で、無給医は存在しません。連携施設での研修中の給与は各研修施設の規定により異なります。

7. 研修プロセス
・専門研修1年目
 1年目は原則として基幹病院での研修となります。
産科研修は、総合周産期母子医療センター(MFICU)、産科病棟で研修を行います。1年間に80~100件の分娩を担当し、正常妊娠、分娩、産褥管理を主体的に行い、指導医のもとでハイリスク妊娠の管理を行います。また通常の帝王切開、子宮内容除去術を術者として行います。
婦人科研修は、婦人科病棟で良性および悪性疾患の5~10人の患者を担当します。手術では執刀医として良性付属器腫瘍、子宮筋腫などの良性疾患の開腹手術と内視鏡手術を行います。悪性腫瘍の手術には第2、第3助手として手術に加わります。
外来については、予診とシュライバーとして見学および指導医の助手として学んでもらい、DIPやHSGなどの外来処置を担当し、2年目以降に外来診療が行えるように目標をもって研修を行います。
研究活動としては、カンファレンスでの症例提示や抄読会発表に加えて、日本産婦人科学会学術講演会や地方の学術総会にも積極的に参加し、最低でも1年に1回は学会発表を行います。
       

・専門研修2年目
 2年目以降は希望すればそれぞれの領域に特化した連携施設での研修が可能です。1年目の大学附属病院での研修を基礎に、連携施設で医療チームの一員として外来診療、病棟業務、手術や分娩に従事します。妊婦健診および婦人科の一般外来が行えるようになり、問題のある症例については指導医からの指導助言を受けます。正常分娩を一人で取り扱い、指導医のもとで特殊な症例の帝王切開、腹腔鏡下手術の執刀を行います。また指導医の指導のもと、患者・家族にICを行うことができるようになります。
・専門研修3年目
 外来・病棟で診療チームの一員として初期臨床研修医の直接指導にも当たり、同時に講師以上のスタッフからの指導も受けます。産科では帝王切開の適応を一人で判断できるようになり、異常妊娠・分娩の管理を主体的に行います。婦人科では指導医の指導のもと、癒着があるなどやや困難な症例であっても腹式単純子宮全摘術ができ、悪性手術の手技を理解して助手ができるようになります。一人で患者・家族へのICができるようになります。
 積極的にサブスペシャリティ領域の学会にも参加し、専門学会での発表、論文作成を行います。

8.経験目標
① 経験すべき疾患・病態
 資料1「産婦人科専門研修カリキュラム」参照
 当プログラムでは、経験すべき疾患・病態等は十分に経験できます。

② 経験すべき診察・検査等
 資料1「産婦人科専門研修カリキュラム」参照
 当プログラムでは、経験すべき診察・検査等は十分に経験できます。

③ 経験すべき手術・処置等
 資料2「修了要件」参照
 専攻医は専門医認定申請年の 3 月末時点の研修記録の様式(様式 7〜24)および評価の様式(様式 25〜31)を専門医認定申請年の 4 月末までに専門研修プログラム管理委員会に送付します。手術・手技については、専門研修プログラム統括責任者または専門研修連 携施設担当者が、様式 7〜20 に基づき、経験症例数に見合った技能であることを確認します。
 当プログラムでは規定されている修了要件の2~3倍以上の症例を3年間で経験でき、3年を待たずして専門医取得に必要な技能を修得することが可能です。必要な技能を修得できたと判断する場合には、より高度な技能の経験を開始することができます。

④ 地域医療の経験(病診・病病連携、地域包括ケア、在宅医療など)
 地域医療に経験のために、産婦人科医が不足している地域の施設で1ヶ月以上の研修を行うことが必須になっています。ただし指導医のいない施設での研修は6か月以内とし、その場合、基幹施設や連携施設からの指導や評価を行う担当指導医を決めます。当プログラムに属する連携施設では、大阪府内にありながら地域医療特有の産婦人科診療を経験し、地域の医療資源や救急体制について把握し、地域の特性に応じた病診連携、病病連携の在り方について学び、実践することができます。

⑤ 学術活動
 以下の2点が修了要件に含まれています。
1) 日本産科婦人科学会学術講演会などの産婦人科関連の学会・研究会で筆頭者として1回以上発表していること。
2) 筆頭著者として論文1編以上発表していること。(註1)
註1)産婦人科関連の内容の論文で、原著・総説・症例報告のいずれでもよいが、抄録、会議録、書籍などの分担執筆は不可である。査読性(編集者による校正を含む)を敷いている雑誌であること。査読性が敷かれていれば商業誌でも可であるが院内雑誌は不可である。ただし医学中央雑誌またはMEDLINEに収載されており、かつ査読性が敷かれている院内雑誌は可とする。
 当プログラムの基幹施設は大学病院であることから研究や教育にも重点を置いており、修了要件に必要な学会発表や論文作成の指導も充実しています。基幹施設研修中は1年に1回以上の産婦人科関連学会での学会発表を義務付け、連携施設においても1年に1回以上の学会発表の機会を専攻医に与えることを努力目標とします。論文は専攻医一人一人に担当指導医をつけ、責任をもって研修修了までに作成させます。学会発表や論文作成は専門医が自ら努力し行うべき職責であることを指導します。

9.連携施設一覧
2年目の連携施設での研修は以下の施設から希望の病院を選択できます。
連携施設 所在地
関西医科大学総合医療センター 大阪府守口市
関西医科大学香里病院 大阪府寝屋川市
大阪府済生会野江病院 大阪府大阪市城東区
萱島生野病院 大阪府門真市
医療法人三慧会IVFなんばクリニック 大阪府大阪市西区
医療法人三慧会IVF大阪クリニック 大阪府東大阪市

関西医科大学附属病院は、総合周産期母子医療センターとして年間700件以上の分娩(帝王切開が約300件)を扱い、近隣からの搬送件数も年間100件以上と高度な周産期医療を行っています。また、がん診療連携拠点病院として年間450件以上の婦人科手術が行われ、浸潤癌手術症例は年間約100例行っています。また当科は泌尿器科と合同の生殖医療センターをもち、体外受精・顕微授精、精子・卵子・胚の凍結保存などの先進医療を行っており、生殖補助医療を学べる数少ない大学病院です。連携施設には、関西医科大学の附属病院である総合医療センター、香里病院のみならず、大阪府済生会野江病院、萱島生野病院、IVFなんばクリニック、IVF大阪クリニックがあり、さまざまな特徴をもった施設で研修を受けることが可能です。関西医科大学総合医療センターは平成28年5月の新本館開院に伴い、大阪市及び北河内2次医療圏の医療センター機能を担う地域密着型病院としてリニューアルします。関西医科大学香里病院は地域に根ざした大学病院という特色を持ち、近隣医療機関からの紹介をはじめ、地域在住の方々に至るまで、幅広い層の患者さんに接することができます。済生会野江病院は地域医療支援病院、大阪府がん診療拠点病院を標榜し、年間450件以上の分娩を取り扱うのみならず、婦人科領域でも良性疾患から悪性腫瘍まで幅広い診療実績があります。年間350件以上の分娩と産婦人科一般臨床を行っている萱島生野病院では周産期、婦人科、女性のヘルスケアと包括的な産婦人科研修ができます。IVF大阪なんばクリニック、IVF大阪クリニックは日本でも有数の不妊治療専門クリニックとして、それぞれ年間2869サイクル(平成26年度)、2154サイクル(平成26年度)もの体外受精を行い、最先端の不妊治療を提供しています。これらの特徴ある連携施設群において、専門研修期間中に経験すべき疾患、病態は十分に網羅でき、修得すべき技能を身に付けることができます。

10.専門医取得後のサブスペシャリティ取得に向けて
 3年間の専門研修終了後は、以下の専門医・認定医取得を目指し、引き続き研修を行うことができます。
・日本周産期・新生児医学会 母体・胎児専門医
・日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医
・日本生殖医学会 生殖医療専門医
・日本女性医学学会 女性ヘルスケア専門医
・日本産科婦人科内視鏡学会 技術認定医
専門医取得後には、「サブスペシャリティ産婦人科医養成プログラム」として、産婦人科 4 領域の医療技術向上および専門医取得を目指す臨床研修や、リサーチマインドの醸成および医学博士号取得を目指す研究活動も提示します。

11.専門研修プログラムの評価と改善
① 専攻医による指導医および研修プログラムに対する評価
総括的評価を行う際、専攻医は指導医、専攻医指導施設、専門研修プログラムに対する評価(様式25)を行います。また、指導医も専攻医指導施設、専門研修プログラムに対する評価を行います。それらの内容は関西医科大学産婦人科専門研修プログラム管理委員会に報告されます。

② 専攻医等からの評価(フィードバック)をシステム改善につなげるプロセス
専攻医や指導医などからの専門研修プログラムおよび専攻医指導施設に対する評価は、専門研修プログラム管理委員会で公表し、専門研修プログラム改善の為の方策を審議して改善に役立てます。専門研修プログラム管理委員会は必要と判断した場合、専攻医指導施設の実地調査および指導を行います。評価にもとづいて何をどのように改善したかを記録し、毎年3月31日までに日本専門医機構の産婦人科専門研修委員会に報告します。

③ 研修に対する監査(サイトビジット等)・調査への対応
専門研修プログラムに対する日本専門医機構からのサイトビジットを受け入れ対応します。その評価を専門研修プログラム管理委員会で報告し、プログラムの改良を行います。専門研修プログラム更新の際には、サイトビジットによる評価の結果と改良の方策について日本専門医機構の産婦人科研修委員会に報告します。

④ 関西医科大学専門研修プログラム連絡協議会
関西医科大学附属病院は複数の基本領域専門研修プログラムを擁しています。毎年、病院長、院内の各専門研修プログラム統括責任者および研修プログラム連携施設担当者からなる専門研修プログラム連絡協議会を設置し、専攻医ならびに専攻医指導医の処遇、専門研修の環境整備等を協議します。

⑤ 専攻医や指導医による日本専門医機構の産婦人科研修委員会への直接の報告
専攻医や指導医が専攻医指導施設や専門研修プログラムに大きな問題があると考えた場合、関西医科大学産婦人科専門研修プログラム管理委員会を介さずに、いつでも直接、下記の連絡先から記の連絡先から一般社団法人日本専門医機構を介して産婦人科研修委員会に訴えることができます。
電話番号:03-3201-3930
e-mailアドレス:senmoni-kensyu@rondo.ocn.ne.jp
住所:〒100-0005東京都千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラムD棟3階

⑥ プログラムの更新のための審査
産科婦人科専門研修プログラムは、日本専門医機構の産婦人科研修委員会によって、5年毎にプログラムの更新のための審査を受けます。

12.専攻医の採用と修了
 ① 採用方法
 関西医科大学産婦人科研修プログラム管理委員会は、毎年7月から次年度の専門研修プログラムの公表と説明会などを行い、産科婦人科専攻医を募集します。次年度のプログラムへの応募者は、9月30日までに関西医科大学附属病院のウェブサイト(http://www7.kmu.ac.jp/obgyn/)の医員募集要項に従って応募してください。書類選考および面接を行い、10月に本プログラム管理委員会において協議の上で採否を決定し、本人に文書で通知します。なお、定員に満たない場合には、追加募集することがあります。
 本プログラムでの研修に興味のある方、あるいはご質問などは以下にご連絡ください。見学、説明会は随時行いますので、ご一報ください。
〒573-1191 大阪府枚方市新町2丁目5-1
関西医科大学附属病院 産婦人科
岡田 英孝
Tel: 072-804-0101(内線:2670)
Email: hokada@hirakata.kmu.ac.jp
 
 ② 研修開始届け
研修を開始した専攻医は、各年度の5月31日までに、以下の専攻医氏名を含む報告書を、関西医科大学産婦人科専門研修プログラム管理委員会(kmu-og@hirakata.kmu.ac.jp)および、日本専門医機構の産婦人科研修委員会(nissanfu@jsog.or.jp)に提出してください。
・専攻医の履歴書(http://www.kmu.ac.jp/residency/recruit/koukiyoukou.html)
・専攻医の初期研修修了証

③ 修了要件
資料2参照

13.専門研修の評価
 ① 形成的評価 
 1)フィードバックの方法
  専攻医が、研修中に自己の成長を知るために、形成的評価を行います。少なくとも6ヶ月に1度は専攻医が研修目標の達成度を「実地経験目録様式(様式7~20)」に基づき記録し、指導医がチェックします。また少なくとも各年度1回は「産婦人科専門研修プログラム研修目標達成度評価報告用紙(様式1~6)」に基づいて、態度および技能についての評価を行います。態度についての評価には、自己評価に加えて、指導医による評価、施設ごとの責任者(プログラム統括責任者あるいは連携施設の責任者)による評価、看護師長などの他職種による評価が含まれます。これらの評価は、施設を異動する直前と、同一施設内で1年経過する直前には必ず行います。以上の条件を満たす形成的評価の時期を関西医科大学産婦人科専門研修プログラム管理委員会が決めます。

 2)指導医層のフィードバック法の学習
  日本産科婦人科学会が主催する、あるいは日本産科婦人科学会の承認のもとで連合産科婦人科学会が主催する産婦人科指導医講習会において、フィードバックの方法について講習が行われており、指導医講習会の受講は、指導医認定や更新のために必須となっています。

 ② 総括的評価
 総括的評価の責任者は、専門研修プログラム統括責任者です。専門医認定申請年(3年目あるいはそれ以後)の3月末時点での研修記録(様式7-24)および評価(様式25-31)、さらに専門研修の期間、形成的評価が決められた時期に行われていたという記録も評価項目に含まれます。手術・手技については専門研修プログラム統括責任者または専門研修連携施設担当者が、「実地経験目録(様式7-20)」に基づき、経験症例数に見合った技能であることを確認します。態度の評価として、病棟の看護師長などの医師以外のメディカルスタッフからの評価も受けるようにします。
 専攻医は専門医認定申請年の4月末までに専門研修プログラム管理委員会に修了認定の申請を行います。専門研修プログラム管理委員会は修了要件が満たされていることを確認し、5月末までに修了判定を行い、研修証明書を専攻医に送付します。専攻医は日本専門医機構の産婦人科専門委員会に専門医認定試験受験の申請を行います。

教授の挨拶

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