■腹膜透析(PD)とは

お腹の中に透析液を出し入れすることで、
体内の腹膜を使って体の余分な水分や老廃物を取り除き、血液をきれいにする方法です。


             

■腹膜透析(PD)の特徴

①透析液を出し入れするカテーテル留置が必要です。
②24時間連続してゆっくり除水するため、残っている腎臓の機能を保護することができる、
 緩除な透析用です。
③血液透析に比べると循環動態への影響が少なく、また食事制限(カリウム)が緩やかです。
④家庭や職場など、社会生活の中で、患者さん自身もしくは介助者が行います。
⑤病院への通院は月1〜2回です。

■ 腹膜透析のしくみ

お腹の中(腹腔)に透析液を一定時間入れておくと、腹膜を介して血液中の不要な老廃物や余分な水分が透析液側に移動します。その液を体の外に取り出して血液をきれいにします。


【拡散の原理】 老廃物の除去
透析液をお腹に入れておくと、体の老廃物が腹膜を介して透析液側に出てきます。また同時に体に不足しているものは、透析液側から体内に入ります。



【浸透圧の原理】 水分の除去
透析液には浸透圧を高めるため、ブドウ糖が入っています。
そのため、透析液と体液との間に浸透圧の差ができて、体の中の水分が透析液側に引き出されます。
  

■腹膜透析の方法

腹膜透析のやり方には大きく分けて2つあります。
日中に4~12時間毎に行う連続携行式腹膜透析(continuous ambulatory peritoneal dialysis: CAPD)と、夜間寝ている間に機械を使って行う自動腹膜透析(automated peritoneal dialysis: APD)があります。

リンク

APDについて
CAPDについて