内科学第二講座は1940年(昭和15年)に当時1つだった内科学講座から分離独立してその歩みが始まりました。1975年の消化器グループの分離独立により、内科学第二講座は循環器と腎臓を専門領域とする講座となり、さらに1982年に内分泌学を専門とする稲田満男教授が着任され、循環器・腎臓・内分泌代謝を診療領域とする講座となって現在に至ります。
循環器領域では虚血性心疾患・弁膜症・不整脈・心不全が、腎臓領域では慢性腎炎・ネフローゼ症候群・慢性腎臓病(CKD)・急性腎不全が、内分泌代謝領域では甲状腺・下垂体・視床下部・副腎などの様々な内分泌疾患と糖尿病が、それぞれ主な対象疾患です。
「心腎関連」などの言葉からも明らかなように、これら領域の疾患は相互に密接な関連を持っています。また、これらの疾患の多くは「生活習慣病」としてとらえることができると同時に、加齢にともなってその発症頻度が増加するいわゆる「老化関連疾患」としての側面も有しており、高齢化社会が加速するにつれその重要性はさらに増していくものと思われます。
基礎研究と臨床研究の側面からこれらの疾患の本態を解明し、新たな治療法の開発につなげていくことを目指しています。
塩島 一朗