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関西医科大学 上部消化管外科学講座
TEL:072-804-0101(代表)

肥満・糖尿病に対する減量・代謝改善手術

そのお悩み、私たち専門チームと一緒に解決しませんか?

最新の減量手術で健康を取り戻すお手伝いができます。まずは、一度ご相談ください

減量・代謝改善手術(いわゆる肥満手術)は、食事療法や運動療法では効果が得られにくい高度肥満の方に対し、外科的手法によって体重の減少と代謝の改善を図る治療法です。代表的な方法として、胃の容量を小さくすることで食事摂取量を制限し、同時に食欲を刺激するホルモンの分泌を抑えるスリーブ状胃切除術があります。

さらに、当院ではスリーブ胃と小腸を直接つなぐことで、食物と消化液が混ざる距離を短縮し、吸収を調整するスリーブバイパス術も実施しています。バイパス術を加えることで、より高い減量効果に加えて、2型糖尿病などの代謝疾患に対する改善効果も期待できます。

関西医科大学附属病院
上部消化管外科
診療教授
井上 健太郎
関西医科大学附属病院 上部消化管外科

診療教授 井上 健太郎

スリーブ状胃切除術

(Sleeve Gastrectomy)

胃を小さくして、無理なく食事量を減らす手術です

スリーブ状胃切除術は、現在世界で最も多く行われている減量・代謝改善手術です。

胃の約80%を切除し、バナナのような細長い形(スリーブ状)にすることで、一度に食べられる量を大幅に減らします。

また、食欲を高めるホルモン(グレリン)が多く分泌される胃の部分を切除するため、「お腹が空きにくくなる」という効果も期待できます。

当院では、腹腔鏡を用いた低侵襲手術で行っており、傷が小さく、身体への負担を抑えながら治療を受けていただけます。

体重減少だけでなく、高血圧、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群など、肥満に関連するさまざまな病気の改善も期待できます。

Transit Bipartition

(トランジット・バイパーティション)

高い減量効果と糖尿病改善効果に加え、胆汁逆流が少なく、術後も十二指腸の検査が可能な新しい減量・代謝改善手術です

Transit Bipartitionは、スリーブ状胃切除術に小腸のバイパスを組み合わせた手術です。

胃を小さくすることで食事量を減らすだけでなく、スリーブ胃と小腸を新たにつなぐことで、食べ物の一部を小腸の奥へ早く通過させます。これにより、糖尿病の改善に関わる腸管ホルモンの分泌が促進され、より高い減量効果と代謝改善効果が期待できます。

また、食べ物と消化液が十分に混ざる小腸の長さが短くなるため、栄養の吸収が適度に抑えられ、さらなる体重減少効果につながります。

さらに、海外で広く行われているLoop型胃バイパス術とは異なり、胆汁や十二指腸液が胃へ逆流しにくい構造となっていることも特徴です。

加えて、術後も内視鏡で胃や十二指腸を観察することが可能であり、将来の検査や治療にも対応しやすい術式です。

当院では、減量効果だけでなく、術後の生活の質(QOL)や長期的な安全性も重視し、この術式を積極的に導入しています。

腹腔鏡手術について

お腹に小さな傷をつけて行う、身体にやさしい手術です

当院の減量・代謝改善手術は、すべて腹腔鏡を用いて行っています。

腹腔鏡手術は、お腹に数か所の小さな傷をつけ、カメラと専用の器具を挿入して行う手術です。

従来の開腹手術と比べて傷が小さいため、術後の痛みが少なく、回復が早いことが特徴です。また、整容面にも優れており、日常生活や社会復帰への負担を軽減できます。

関西医科大学では、胃がん手術や減量・代謝改善手術を数多く経験した内視鏡外科技術認定医が執刀し、安全性を最優先に治療を行っています。

当院で手術を受けられた患者さんの体重経過

(初診時体重を100%として表示)

当院で手術を受けられた患者さんの体重経過です。初診時の体重を100%として表示しています。当院で手術を受けられた患者さんの多くで、手術後も10~45%の体重減少が長期間維持されており、元の体重まで戻った方はごくわずかです。

当院ではこれまでに100例以上の減量・代謝改善手術を実施しており、バイパス手術も10例以上経験しています。すべての手術を腹腔鏡で行っており、現在まで手術関連死亡は1例もありません。

外科医、内科医、麻酔科医、管理栄養士、公認心理師、健康運動指導士、看護師、メディカルソーシャルワーカーなどの多職種チームが連携し、安全性を最優先に治療を行っています。

「痩せる」だけではない。新しい人生のスタートへ。

当院で減量・代謝改善手術を受けられた患者さんです。

手術前は体重218kgで、睡眠時無呼吸症候群や膝関節症に悩まれていましたが、手術後は125kgまで減量に成功されました。

体重減少に伴い、睡眠時無呼吸症候群や膝の痛みが改善し、日常生活での活動性も大きく向上しました。

さらに、以前は難しかったサンバを踊れるようになり、大きなサイズの洋服を扱うファッションモデルとして活躍されるまでになりました。

減量・代謝改善手術の目的は単に体重を減らすことではありません。肥満によるさまざまな健康障害を改善し、患者さんが自分らしい人生を取り戻すお手伝いをすることです。

※患者さんご本人の許可を得て掲載しています。

こんな方は一度ご相談ください

・BMI 32.5以上でお悩みの方

・膝や腰の痛み、睡眠時無呼吸症候群、高血圧、糖尿病、脂肪肝、脂質異常症など、肥満に関連する病気をお持ちの方

・食事療法や運動療法、ダイエットを繰り返しても体重が戻ってしまう方

・肥満症治療薬だけでは十分な減量効果が得られない方

・肥満症治療薬の終了後に体重が増加してきた方

・「手術はまだ考えていないが、まずは話だけでも聞いてみたい」という方

まずはお気軽にご相談ください

減量・代謝改善手術は、単に体重を減らすための手術ではありません。糖尿病や高血圧、睡眠時無呼吸症候群などの肥満関連疾患の改善を目指し、より健康で活動的な生活を取り戻すための治療です。

「自分は手術の対象になるのだろうか」
「薬と手術のどちらがよいのだろうか」
「まずは話だけでも聞いてみたい」

そのような方も歓迎しています。

関西医科大学附属病院では、外科医だけでなく、内科医、管理栄養士、公認心理師、健康運動指導士など多職種が連携し、一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。

受診をご希望の方は、下記の関西医科大学附属病院「初診の方へ」をご確認ください。紹介状をお持ちいただくとスムーズに受診していただけます。なお、紹介状がなくても受診は可能ですが、選定療養費が必要となる場合があります。

関西医科大学附属病院 初診の方へ

手術以外の治療をご希望の方はこちら(健康科学センター)

減量・代謝改善手術は高度肥満症に対する有効な治療法ですが、すべての患者さんに手術が必要なわけではありません。

関西医科大学健康科学センターでは、肥満症専門医による診療に加え、管理栄養士による栄養指導、運動指導士による運動療法、公認心理師による心理サポート、肥満症治療薬を用いた治療など、さまざまな治療を行っています。

「まずは手術以外の治療を受けてみたい」「肥満症治療薬について相談したい」という方は、健康科学センター肥満外来へご相談ください。

関西医科大学 健康科学センター