食道がんと診断されて当科で治療を行った患者さんの数は、2021年は87名、2022年は119名、2023年は141名、2024年は164名と年々増加し、その中で手術を行った患者数は、2021年が70名、2022年は80名、2023年は87名、2024年は92名と手術症例数も増加しております。北河内地区からの患者さんだけでなく、大阪市内や京阪神、中部地域、関東、中国や九州、沖縄からも紹介され、当科で手術を受けられております。
特に進行がんで手術が困難もしくは不可能として紹介される患者さんや、声を残すことができないと言われたが、何とか残せないかと当科に相談に来られる患者さんが増えてきております。
胸部食道がんにおいては、全例でロボット支援手術や胸腔鏡手術といった低侵襲手術を行っております。ロボット支援手術は現在急速に進歩し、施行する施設も増えてきておりますが、当院は大阪で12名しかいないロボット支援手術(食道部門)の認定指導医を有しており、安全かつ確実な手術を提供しております。 2024年は92例の手術症例のうち21例がロボット支援手術を行っております。
直近10年の当科での手術件数を下のグラフに示します。
手術を終えてから退院するまでの日数(術後在院日数)は2021年が15日、2022年が16日2023年が17日、2024年が15日と約2週間の入院期間となっています。
食道がん術後や闘病中の患者さんとその家族が、安心して暮らしていくために、情報提供と交流の場として「藤見の会」を2023年1月に立ち上げました。
スマイル会との合同開催の時の写真
藤見の会とは?
食道がんの啓発カラー「明るい青紫」が藤の花の色であることから、食道がんになっても毎年藤の花を愛でる「藤見」ができるように元気に過ごせるよう、そして「藤見=不死身」にあやかれるよう、参加者同士がにこやかに交流し、絆を得られることを願って命名された会です。
年に4回(2月、5月、8月11月)に、関西医科大学附属病院にて開催しております。新しい情報は随時アップしていきますので、是非ご参加ください。
この会は、食道がんで治療される、された患者さん(とその家族)であれば、どこ(ほかの病院)で治療されておられても結構です。お気軽にお越しください!
皆で自分らしい生活を送っていけるようにしていきましょう。
☆第9回食道がん患者会「藤見の会」を開催します。
次回は2025年2月28日(土)15時30分
より病院13階講堂で開催します。
今回は日常生活の中でできるがん治療について、少しお話させていただきます。
がんをやっつけるのは、手術や放射線、抗がん剤ばかりではありません。日常生活の中にもがんに良いとされているものがある(ありそうな)んです。今日から実践していただきたいと思いますので、是非ご参加ください。