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総合医療センター: Dual-room型 Hybrid ERについて

IVR-CT・Hybrid ERが日本で導入されてはや6年が経ちました。Hybrid ERの生みの親、中森靖医師の肝いりで2016年に日本で5番目(世界でも7番目)に導入された当院のHybrid ERは、この度のVersion upに伴い世界発のDual-room型 Hybrid ER systemとしての運用を2017年7月4日よりstartしました。
循環動態が不安定な重症外傷患者に対しても迅速かつ安全にWhole-body CTを撮像することができ、その後場所の移動を必要とせず、すぐに止血術に移れる環境を整備する目的で開始したHybrid ER。各施設での使用経験を重ね、心肺停止症例の初期診療や出血性病態への対応、感染巣のドレナージ、骨折治療など多数の救急医療において活躍の場を拡げています。
さらには今回のVersion upに伴い、Sliding Gantry systemを延長して、2部屋間の行き来を行い、救急初期診療のみならず、平時のCT撮像を行うことが可能となりました。平時のCT撮像としては、従来の架台移動型を採用しており、広範囲の撮像が可能となっています。
Dual-roomの行き来を可能にするため、Dual-roomの間には自動扉が設置され、放射線被曝予防に鉛防護が施された特注品となっています。救急初期診療が必要な患者の搬入が決定してから、Hybrid ERでの撮像が可能となるまで、Dual-room間を自走式Gantryが移動するために最長で45秒が必要となりますが、初期診療を行いながらの移動も可能であり、これまで同様、すみやかなCT撮像が可能となっています。
また当院採用の特注陰圧固定マットMedVac により、狭いCT架台上でもどのような体位でも固定することが可能であり、初期診療時の落下防止から、CT-guidedドレナージ時の体位固定まで常に最大限活用されています。
さらに新規導入となったギャッジアップデバイスはAirを注入することで初療台の上でHeadupを可能とし、30度の高さでの穿頭ドレナージや、脳圧管理を可能とし、また速やかに0度まで体位を戻してのCT撮像を可能としています。これらを組み合わせて重症な患者さんを迅速かつ安全に診断し、かつ治療を行えるシステムへと常に改善・進化させていきます。
このようにして出来上がった世界発のDual-room Hybrid ERというハードを最大限生かし24時間定点ビデオ撮影を行うことで初期診療や看護技術の向上に励んでいます。日本から世界へ発信できるよう、ソフト面も含めて更なる強化・運用を行っていきたいと考えています。

追伸:いつでも見学可能です。ご興味のある方はこちらまでご連絡ください。


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