これまでの歩み
大阪市立大学医学部を卒業し、大阪大学医学部眼科学教室入局・研修、関連病院勤務を経て、臨床症例での疑問から大学院へ進み、国内留学として東京工業大学で研究に従事しました。卒業、学位取得と同時に結婚し、関連病院で勤務しながら大阪大学細胞分子認識分野での研究を継続し、数年後長男を出産しました。子供が3歳の時に、主人の転勤に伴い九州へ転居し、同地の眼科専門病院で勤務を続けました。10年勤務したのち、今度は子供の進学に伴い関西へ戻りJCHO星が丘医療センター部長を務め、2019年9月から本学に入職いたしました。現在、とてもいい眼科医局の雰囲気の中、仕事をしています。
勤務状況・仕事内容
常勤スタッフとして、外来、病棟、手術とともに、学生指導、研修医指導を行っています。
研究活動
Infectious keratitis, allergic conjunctivitis, trigeminal nerve, corneal would healing corneal amyloidosis が私の研究キーワードです。
仕事と生活の両立について工夫していること
結婚・出産が遅かった私は、先に自分の専門領域を確定し、出産後は仕事と生活のバランスを、やや家庭寄り(子供優先)に設定してきました。私自身にとっては、それが幸せだと思ったからです。
就業は週4日と制限しましたが、自宅・夜間にできる自分の専門領域の学術活動は、出産・子育てのライフイベントに関わらず継続しました。
熊本では、身内もなく主人が忙しい時期でしたので、勤務施設の制度・保育園・ママ友・シッターさんに助けられました。
周囲のサポートについて
勤務施設の制度(週4回常勤制度)・保育園(追加費用でお稽古ごとあり)・ママ友(学会時の相互お泊り預かり)・シッター(お稽古事送迎・病院送迎含む)に大いに助けられました。また、生協やキッチンエールなどの下ごしらえ済食材宅配サービスが便利でした。
女性医師が眼科で働くことの魅力
女性医師が多いので、先輩の経験・知識・情報が参考になります。
男女にかかわりませんが、
1)外科系・内科系いずれの進路も選択可能です。
2)独り立ちが他科より早いです。
3)治療法が日々進歩しています。
将来の抱負、今後の目標
① 眼科以外の領域の医学進歩に視野を広げたい
② 臨床および研究の面白さを女医および若い医師と共有したい
③ 海外の大学の医学教育を知りたい
女性医師(後輩)へのメッセージ
女性ならではの多くのライフイベントを多いに楽しんでください。
仕事で辛い時は子供たちの声に救われます。
子供のことで辛い時は仕事の時間に救われます。
一方、大変な経験をすることもあります。苦労はきっと患者への優しさとなります。
人生一度きりです。子育て中だから、中途半端だからなどとあきらめず、興味があることはぜひチャレンジしてください。私自身、外部から来たからこそわかる本学の女医支援の力強さを感じています。
このセンターには、あなたのキャリアをサポートしたいという女医が沢山います。皆でいろいろ提案できればと思います。どうぞご連絡ください。