これまでの歩み
1998年に関西医科大学を卒業し、麻酔科に入局しました。1年目は附属病院(滝井)、2年目は済生会野江病院に出向、3年目に附属病院に戻り、麻酔科標榜医を取得。ペインクリニックも勉強しました。2002年国立循環器病センターレジデント、2003年から関西医科大学大学院、2007年から附属病院麻酔科(枚方)、2009年からGICU、2011年から手術室で勤務、2012年に出産しました。2016年に関西医科大学総合医療センターの勤務となり、現在に至ります。
受賞歴・専門医など
麻酔科標榜医、麻酔科専門医、麻酔科指導医
勤務状況・仕事内容
産後4か月で復帰し、子供が3歳になるまでは残業を免除、当直も月1回に減らしていただきました。 現在は、フルタイムで勤務、当直や待機もしていますが、必要に応じて調整していただいています。
仕事と生活の両立について工夫していること
自分が働けるときはできるだけ頑張って、お休みをいただくときに少しでも気持ちよく休ませてもらえるように心がけています。
周囲のサポートについて
我が家は夫に家事の大部分を担当してもらっており、夫のサポートがなければ成り立ちません。
子供が小さいときは、両親やベビーシッターにもお世話になり、仕事に関しては残業や当直の回数を減らしていただきました。
私が病気で休職した際は、家族や同じ職場のみなさんのサポートだけでなく、附属病院からも人員を派遣していただきました。 現在も学校や家庭の事情で仕事を休むときはその都度、医局のみなさんに助けていただいています。
女性医師が麻酔科で働くことの魅力
麻酔科は、以前から比較的女性が多いので、女性医師の先輩が多く、色々なモデルケースがあり参考になります。また、仕事のオンオフが比較的はっきりしているので、それぞれの事情に合わせた働き方を選択できるのも良いと思います。
女性医師の働き方について
仕事に専念できる間はどんどん仕事をしてスキルを蓄えておくと、後々選択の幅が増えます。大学院進学もおすすめです。 家庭の事情や育児などで勤務に制限があることも多いですが、だからこそ責任感をもって仕事をし、他の人が引き継ぎやすいようにするとお互い気持ちよく働けると思います。
将来の抱負、今後の目標
妊娠、出産、育児など様々な状況でも働いていく環境を整えることは、女性医師だけでなく男性医師も含め、病気や介護の際にも働き続けることができることにつながると思います。みんなが少しでも気持ちよく働けるようにしていきたいです。 個人的には、自分の技量をもっと磨き、怠けがちな勉強もがんばりたいと考えています。
女性医師へのメッセージ
育休から復帰後は余裕がなく、自分でなんとかしないといけないと視野が狭くなり、逆に周りのみなさんに迷惑をかけてしまうことがありました。ネット検索もいいですが、まずは今こういうことで困っているということを周りの人に相談してみてください。案外簡単な解決方法があるかもしれません。自分一人で思いつめないでどんどん相談しましょう。そして、次は自分がサポートできる人になれるといいですね。