略歴
関西医科大学医学部を卒業後に医師免許を取得し、形成外科に入局しました。2年研修のちに講座内の大学院に入学し、脂肪幹細胞と多血小板血漿をテーマに基礎研究を開始し、大学院4年生の間に、英国へ短期留学もさせて頂きました。大学院卒業後に結婚し、現在2人の子ども(小学生)がいます。学位を取得した翌年に専門医を取得し、基礎研究を発展させて臨床研究にも携わりました。現在も形成外科診療や手術を行いながら、研究活動を継続しています。
プロフィール
医師免許、博士(医学)、日本形成外科学会専門医、皮膚腫瘍外科分野指導医、小児形成外科分野指導医、日本再生医療学会専門医、日本臨床皮膚外科学会専門医 他
勤務状況、仕事内容
フルタイム勤務をしています。仕事内容は、臨床(外来・手術・病棟業務)、研究、教育と仕事内容も多種にわたるようになりました。
本学で利用した福利厚生制度など
産休・育休をそれぞれ10カ月程度、計2回取得して復職しました。子どもが小さいときは熱をよく出して保育園を休むことが多く、外来や手術などどうしても抜けられない臨床業務が多かったので、当日朝予約でも100%預かりをしてくれるNPO法人の病児シッターを利用しました。本学の福利厚生として内閣府ベビーシッター割引券があり、金額的な補助をしていただけました。病児保育、病後児保育両方に対応し、インフルエンザなど感染症のときも利用が可能で、預かり中の小児科受診や薬の内服もしてくれるため、大変助かりました。
女性医師へのメッセージ
結婚、妊娠出産、育児をしながら医師であり続けることはとても大変です。医師としての経験を積みたいと思う一方で、家庭の時間も必要であり、一方を優先させると一方が成り立たないというジレンマを抱える場合も多いと思います。多少育児でキャリアが遅れてしまう時期もあるかもしれませんが、そんな時こそあせらずに、自分の目の前にある出来ることを着実にこなしていくことが次のステップに繋がるのではないでしょうか。実現可能な目標を持ち、キャリアをできるだけ途切れさせずに、長い目でみてマイペースで続けていきましょう。
今後の目標と抱負
私がこれまで仕事を続けてこられたのも、周りの上司、同僚、後輩など環境に恵まれ、支えられてきたおかげと本当に、感謝しています。これからは自分自身がより良い医療を行えるように研鑽を積みつつ、新しい研究分野を開拓し、学生・研修医教育にも深く関わっていきたいと思います。さらに、本学すべての女性医師がライフイベントの困難に直面しても仕事を継続できるような、相談・支援体制の準備を進めて行きたいと考えています。