保健師助産師看護師法によって制定された特定行為研修は、看護師が手順書により特定行為を行う場合に必要とされる実践的な理解力、思考力及び判断力ならびに高度かつ専門的な知識及び技能の向上を図るための研修です。
地域における病院の指名を遂行すべく附属病院は、患者およびご家族により満足して頂ける医療の提供を目指し、2020年4月に特定行為研修を開講しました。現在までに1・2・3期生計91名が修了し、現在4期生27名の研修生が研修を受講しています。
研修を修了した多くの看護師は、部署に固定配置され在籍している病棟で、医師と治療意図を共有し包括的指示により自律的に活動しています。又、手術室では麻酔・手術中の管理を麻酔科指導医とペアになり信頼関係のもと特定行為を患者に適時適切に実施しています。
附属病院で働く特定看護師は、医師のタスク・シフト/シェアに貢献すると共に、看護職の更なる役割拡大によりタイムリーかつ効果的な看護が患者に提供できるよう自律的に活動しています。
特定看護師(特定行為研修修了看護師)とは
関西医科大学附属病院では、様々な分野の知識・技術を持った、専門・認定看護師が活躍しています。各領域の専門性を活かして、臨床現場において看護職員や患者さんに専門的なケアの実施や教育を行っています。
専門・認定看護師の活動は会議でお互いに共有し、さらなる看護の充実を目指して組織横断的に活動しています。
研修では、e- ラーニングに加え、対面講義 に実習、臨床現場での実践を行います。
特定看護師は指定のストラップを着用し、臨床現場で活躍しています。
附属病院では総勢88名の特定看護師が在籍しております。
2019年度まで
- 2名
2020年（1期生）
- 術中麻酔管理 : 8名
- 重症患者管理コース : 26名
- 合計 : 34名
2021年（2期生）
- 術中麻酔管理 : 8名
- 在宅基本コース : 2名
- 重症患者管理コース : 25名
- 合計 : 35名
2022年（3期生）
- 術中麻酔管理 : 1名
- 在宅基本コース : 1名
- 病棟基本コース : 2名
- 病棟基本 + 重症管理OP : 11名
- 病棟基本+ドレーンOP : 4名
- 病棟基本+血糖管理OP : 3名
- 合計 : 22名
2023年（4期生）
- 病棟基本コース : 8名
- 病棟基本 + 重症管理OP : 13名
- 病棟基本+ドレーンOP : 5名
- 病棟基本+血糖管理OP : 1名
- 合計 : 27名
全期間合計
- 術中麻酔管理 : 17名
- 在宅基本コース : 3名
- 重症患者管理コース : 51名
- 病棟基本コース : 10名
- 病棟基本 + 重症管理OP : 24名
- 病棟基本+ドレーンOP : 9名
- 病棟基本+血糖管理OP : 4名
- 合計 : 120名
