整形外科学は、運動器の機能と形態の維持・再建を目指す領域であり、脊椎、上肢、下肢などの幅広い領域を扱います。関西医科大学整形外科専門医研修プログラムでは、あらゆる運動器に関する科学的知識と社会的倫理観を備え、新しい知識と技能を習得できるような、基本的な臨床能力を身に着けた整形外科専門医取得を目標とします。
日本整形外科学会専門医。その他、日本整形外科学会認定の脊椎脊髄病医、運動器リハビリテーション医、スポーツ医、リウマチ医があります。
整形外科の研修で経験すべき脊椎、上肢・手、下肢、外傷、リウマチ、リハビリテーション、スポーツ、地域医療、小児、腫瘍の10の研修領域に分割し、3年9ヵ月で45単位を修得する必要があります。この他に、学会発表1回および学術論文1編が必要となります。経験すべき疾患・病態、診察・検査・手術処置などは関西医科大学整形外科専門研修プログラムに沿って偏りがないように経験することができます。
研修1年目 | 研修2年目 | 研修3年目 | 研修4年目 | 研修修了後の進路 | |
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学会 | 日本整形外科学会に入会 | 定められた症例数・手術数を経験 45単位取得・学会発表1回・学術論文1編 |
日本整形外科学会専門医試験 | ||
研修施設 | 附属病院または総合医療センターで研修開始 | 関連病院での研修 | 附属病院、総合医療センター、関連病院など | ||
研修目標 | ・基本的な疾患の診断と治療 ・基本的な診断補助技術(ミエログラフィーや神経根ブロックなど) |
・基本的な外傷手術(デブリ、縫合など) ・基本的な脱臼・骨折の治療(整復やギプスの巻き方。観血的骨接合術など)・基本的な関節鏡手術(膝関節など) |
・人工関節手術の基本技術(膝、股関節など) ・脊椎手術の基本技術(椎間板ヘルニアなど)・手の外科手術や関節外科手術の基本手技(腱縫合術、関節形成術など) |
・サブスペシャリティの決定(脊椎外科、関節外科、外傷など) ・大学院入学(課博コース)・臨床をしながら学位を修得(論博コース)・国内、海外留学 |
*初期に研修する附属病院や総合医療センターでは専門的な治療に偏りがちです。このため、様々な関連施設で日常診療に必要な臨床経験をつみ、実力をつけていきます。
関西医科大学附属病院を基幹病院とし、総合医療センター、香里病院、地域医療機能推進機構滋賀病院、済生会泉尾病院など合計15病院で研修を行います。
年間症例数 | 新患者数 | 手術症例数 |
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基幹病院での症例数 | 3,688例 | 1,025例 |
連携病院を含めた総症例数 | 32,032例 | 7,174例 |
<研修のために参加する主な学会>
・日本整形外科学会
・中部日本整形外科・災害外科学会
・大学院入学(課博コース)
・臨床を継続しながら学位修得(論博コース)
・関西医大附属病院または関連病院で専門性を高める研修
・主な専門医・指導医:日本脊椎脊髄病学会指導医、日本手の外科学会専門医、日本リウマチ学会専門医、日本リハビリテーション学会認定医、日本臨床神経生理学会技術認定医など
・整形外科、リハビリテーション科、救命救急科、麻酔科
・関西医科大学整形外科専門研修プログラムに従い、研修指導ならびに評価を行います。
・全ての専攻医が自らの症例を用いて、年に1回以上発表する機会をつくります。また、専攻医が論文執筆を4年間で1本以上行えるように指導します。関西医大整形外科主催の研究会で研修状況を適時確認します。
・知識・技能習得のためセミナー企画・開催します。主な研修会:関西医大整形外科春季セミナー、同秋季セミナー、関西医大脊椎グループ研究会など。
施設 | 氏名 | 職位 | 専門分野 | 主な資格 |
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附属病院 | 齋藤貴徳 堀井恵美子 谷口愼一郎 䯨 賢一 大野博史 |
教授 教授 准教授 准教授 診療講師 |
脊椎外科 手の外科 脊椎外科 股関節外科 膝関節外科 |
整形外科専門医・脊椎外科指導医 整形外科専門医・手の外科専門医 整形外科専門医・脊椎外科指導医 整形外科専門医・認定スポーツ医 整形外科専門医・認定スポーツ医 |
総合医療センター | 松矢浩暉
小谷善久 浜田佳孝 |
准教授
准教授 講師 |
関節外科
脊椎外科 手の外科 |
整形外科専門医・脊椎外科指導医整形外科専門医
整形外科専門医・手の外科専門医 |
香里病院 | 上田祐輔 | 講師 | リウマチ外科 | 整形外科専門医・リウマチ専門医 |
詳細は「公益社団法人日本整形外科学会ホームページ」、「関西医大 整形外科研修プログラム(2023年度)」、募集要項に関しましては「関西医科大学 卒後臨床研修センター」をご覧ください。