手術手技研修について

オプトアウト(情報公開)について


本邦におけるご遺体を用いた手術手技研修は、すべて故人の崇高なご遺志による無償のご献体で成り立っています。本学では、ご献体いただいたご遺体の用途として、解剖学教育・研究に加え、関西医科大学の医師の臨床医学教育・研究のために解剖され、学術上特に必要な場合には臓器の一部が保存されること、知的財産権が生じた場合は、これを関西医科大学に帰属させることについて、ご遺体の引き取り時にご遺族より承諾書を得ています。

このことから、ご献体いただいたご遺体を臨床教育・臨床研究に用いることに対し、ご本人及びご家族・ご遺族より包括同意を得ているものと考えられますが、手術手技研修は既に亡くなられご献体された後に実施されるものであるため、それぞれの研修そのものに関する説明をご本人に行うことは時系列的、物理的に困難です。

よって、こうした包括同意に基づいた手術手技研修の実施は、日本解剖学会が示しているガイドライン(解剖体を用いた研究についての考え方と実施に関するガイドライン)において認められているのですが、この「包括同意に基づいた研究(研修)」の場合は、個別に実施される手術手技研修そのものへの同意は得ていないため、本学における倫理審査上は、それぞれの手術手技研修に関する本人及び代諾者からのインフォームド・コンセントは得ていないものとして取扱うこととしています。そのため、本学における手術手技研修についてはオプトアウト(情報公開)を行っています。