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1回目の診察

原則、女性診療科(金曜日 午前)で行います。

問診表

どのような状況で尿失禁が起こるのか、上記のどのタイプに該当するのかを明確にするために、既往歴(産婦人科手術や尿失禁手術の既往など)、薬剤歴(服薬内容など)、出産歴、閉経、ホルモン補充療法の有無などをお聞きします。

QOL評価表

問診表にて尿失禁があなたの普段の生活にどの程度影響があるか(QOL)を正確に評価する。

排尿日誌

1週間、1日排尿量、1回排尿量、排尿時間、失禁量、尿意の有無をつけてもらいます。あなた様の現在の排尿状態(尿失禁状態)を把握するのに非常に大切な検査です。

尿検査

泌尿器科の一般的スクリーニングです。

  1. 問診表、QOL評価表、排尿日誌の確認、尿検査
  2. 視診、腟内診:内診台に下着を脱いで開脚して座ります。腹部膨満や肥満、手術瘢痕の有無を確認します。性器脱(膀胱瘤、直腸瘤、子宮脱)や萎縮性腟炎、尿道憩室などの有無を確認します。羞恥心を伴いますが、診断今後の治療のためには欠かせない重要な検査です。全身の力を抜いてリラックスした状態で受けてください。尿漏れのある場合は以下の検査を同時に行います。
  3. ストレステスト:膀胱に200~300ml生食を注入し、腹圧(いきみ、咳など)をかけてもらい尿の漏れをみます。
  4. Qチップテスト:綿棒を外尿道口より挿入し、いきみ時に綿棒の角度がどれだけ動くかをみる。尿道の過可動性があるかを観察します。
  5. 60分間パッドテスト:尿失禁の重症度の客観的目安になる。500mlの飲水後、腹圧性尿失禁を誘発する動作を約1時間行ってもらい、前後のパッドの重量を測定し失禁量を求める。性器脱がある人は膣の中にガーゼを2枚挿入します。(膣ガーゼパックテスト)

これまでに得られた所見に基づき以下の検査のうち必要と思われる検査の予定をたてます。これらの検査は泌尿器科外来(金曜日 午後)で行います。

2回目以降の診察

  1. 尿流量検査、残尿測定:尿の勢いを測定します。細い管を尿道より膀胱へ挿入して、残尿を測定します。検査の前には排尿せず、尿をためておいてください。
  2. 膀胱内圧測定:留置した細い管を利用して膀胱の機能検査をします。
  3. 鎖尿道膀胱造影(Chain CG):膀胱に細い鎖を留置し、造影剤を注入してレントゲン撮影をします。性器脱の程度がわかります。正面、斜位で安静時、腹圧時の計4枚撮影します。
  4. リークポイントプレッシャー(ALPP)測定:膀胱に細い管を挿入し測定する。尿がもれる瞬間の膀胱の内圧を測定します。立位(座位)で行います。この値が低いと内因性尿道括約筋不全のタイプになります。
  5. 検査結果、病態説明:現在の状態を説明し、治療法の種類(手術、骨盤底筋体操、薬物治療、干渉低周波刺激療法)を説明し、最適な治療法を決定します。

このようにいくつかの検査がありますが、いずれも最適な治療法を決定するためには必要な検査です。

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