指導体制・指導医コメント｜学生・研修医の皆さんへ

指導医コメント

教育医長（室谷　卓先生）から臨床研修医の先生、学生の方々へ

教育医長を拝命しています室谷と申します。当院救命救急センターは一部をのぞいて臓器別の診療を行っておらず、重症度、緊急度の高い患者さんの治療を行っています。複数の臓器分野にまたがる診療を行うことも多く、複雑な病態に相対することもあります。当院では3次救急外来から集中治療までを救急医学科で行っており、研修に来ていただいている先生方も救急外来、集中治療室での治療を担当していただいています。将来救急医を目指す先生方だけでなく、様々な目標をもった研修医の先生が日々時間を惜しんで勉強されており、我々スタッフも刺激を受けながら日々励んでいます。
学生の皆さんには主にクリニカルクラークシップで救急医学科を体験してもらっています。救急外来で患者さんの治療に参加してもらうことや、器具を用いた心肺蘇生、外傷初期診療の実習も体験してもらっています。条件が合えば当直をしていただいており夜間の救命救急センターも体験していただいています。
皆さんが限られた貴重な時間を救命センターで過ごし、貴重な機会を無駄にしないように我々スタッフはあれこれおせっかいをしたり、時に優しく時に厳しく接することもあります。救急医療は医の原点と申しますが救命センターの一員として滞在する間に多くのことを学び、吸収し、それぞれの目指す領域で役立てていただければ幸いです。

関西医科大学総合医療センター　救命救急センター　和田大樹助教

主に、5回生の臨床実習（クリニカル・クラークシップ）と6回生の選択制臨床実習を中心に教育活動をしています。実習では、重症患者の病態把握だけでなく、ベッドサイドでの超音波エコー検査の実技や創傷処置介助、画像読影、患者搬送にも参加してもらい、救急医学、集中治療医学を少しでも体感しながら習得してもらおうと考えています。2016年4月に初療室に導入したHybrid Emergency Roomの魅力や、2017年7月に世界で初めて運用を開始したtwo-room Hybrid Emergency Roomの魅力についても実習の中で伝えていきます。外傷診療や内因性疾患診療のみならず、我々が力を入れている高齢者医療、精神・身体合併症診療にも幅広く触れてもらおうと考えています。今後の展望としては、LSC学生チームと連携しながら、日本救急医学会主催の全国医学生CPR選手権に参加し学生の心肺蘇生技能の向上につがるよう活動してまいります。