京阪PD ネットワークは2010年に腹膜透析(PD)の普及およびPD実施施設(病院・診療所・訪問看護ステーション・介護支援施設)が相互に協力してPD患者への在宅支援を実施することを目的として発足しました。関西医科大学総合医療センター・腎臓内科・透析センターと関連20施設(3病院、10診療所、4訪問看護ステーション、2介護支援施設、1老人ホーム)の医師・医療スタッフが参加しております。

昨今社会の高齢化にともない、500人に1人は維持透析療法を必要とする現状があります。
腹膜透析(peritoneal dialysis; PD)は、自己の腹膜を腎臓の代わりに使い毒素・水分を除去する、からだにやさしい腎代替療法です。
2011年現在全国で年間3.9万人程度の患者様が導入になっていますが、腹膜透析は全透析患者数3.2% 程度(9,626人)で、ここ数年患者数は横ばいです。腹膜透析療法が普及しにくい一つの原因として、慣れていないと看護ケアが難しいため、敬遠されてしまうということがあります。

腹膜透析 カテーテル挿入部(出口部)の清潔を保つこと、液交換時のチューブ接続連結操作を、などのコツを把握すれば、急激な体液変化を伴わないからだにやさしい腎代替療法です。このような看護ケア上の情報を共有することにより腎不全患者様のQOLの向上を目指すことを目的にしています。