認知症は、新しいものごとを記憶しにくく、思い出すことも難しくなってきます。認知症患者さんにとって病院という日常と違った環境で治療を受けることは想像以上に大きなストレスになります。また「自分でできるという思い」と「できないという現実」の中で葛藤し、不安や混乱を招き、認知症の行動・心理症状(BPSD)につながってしまう場合もあります。認定看護師は、認知症患者さんの心のつらさに寄り添い、安心して治療を受けることができるように病棟スタッフや主治医、多職種と協働して患者さんと御家族の思いを支援する活動をしています。