業績
肩関節後方関節包の硬さへのストレッチング効果を検証した市橋教授と八木講師、梅原助教の論文が Journal of Biomechanicsに採択されました
Effects of sleeper and cross-body stretching on posterior shoulder capsule stiffness
Masahide Yagi, Jun Umehara, Taiga Noda, Hiyu Mukasi, Noriaki Ichihashi
Journal of Biomechanics
【研究の概要】
オーバーヘッドスポーツにおける肩関節障害には、肩関節後方タイトネス(後方関節包の硬さなど)が深く関与しています。本研究では、臨床でよく用いられるスリーパーストレッチとクロスボディストレッチが肩関節後方関節包に与える即時効果と、それらの効果の部位差について調べました。若年男性15名を対象とし、5分間のストレッチ前後にせん断波エラストグラフィを用いて関節包の硬さを測定し、比較しました。その結果、スリーパーストレッチでは後方関節包の中部と下部両方の硬さが減少し、クロスボディストレッチでは後方関節包の下部の硬さのみが減少することが明らかになりました。これらの結果は、理学療法士やトレーナーが対象者の状態に合わせて適切なストレッチ方法を選択する際の参考になると考えられます。