運動器理学療法研究室
Musculoskeletal Physiotherapy Laboratory

市橋教授の論文「Effect of selective stretching of the flexor digitorum longus on the exercise-induced muscle stiffness change.」がThe Journal of Sports Medicine and Physical Fitnessに採択されました

業績

 長趾屈筋の選択的ストレッチが運動による筋硬度変化に及ぼす影響を示した市橋教授の論文がThe Journal of Sports Medicine and Physical Fitnessに採択されました

Effect of selective stretching of the flexor digitorum longus on the exercise-induced muscle stiffness change.
Taiga Noda, Junya Saeki, Noriaki Ichihashi
The Journal of Sports Medicine and Physical Fitness

【研究の概要】

脛骨内側ストレス症候群(MTSSやシンスプリントと呼ばれる)は、下腿内側の疼痛を特徴とし、長趾屈筋の硬度上昇が関与しているとされます。長趾屈筋の硬度を低減するためには、ストレッチが有効であり、即時的に筋硬度を下げ、筋力も一時的に低下させることが報告されています。本研究では、運動前に長趾屈筋を選択的にストレッチすることで、運動後の長趾屈筋および協働筋(後脛骨筋、ヒラメ筋、長母趾屈筋)の硬度に与える影響を検討しました。21名の健康な男性を対象に、運動前にストレッチを実施する条件とストレッチを実施しない条件で運動前後の筋硬度を計測し、比較しました。その結果、運動前のストレッチにより、その後の運動による長趾屈筋の硬度上昇が抑制され、他の筋の硬度には影響は見られませんでした。長趾屈筋への選択的ストレッチは、脛骨内側ストレス症候群の発症予防に有効である可能性が示唆されました。