市橋教授、福元准教授、八木講師の論文「高齢者における不均一かつ部分的に独立した筋変性パターン:3年間の縦断MRI研究」が、Archives of Gerontology and Geriatricsに採択されました
Heterogeneous and partially uncoupled muscle degeneration patterns in older adults: a 3-year longitudinal MRI study
Masashi Taniguchi, Masahide Yagi, Yoshihiro Fukumoto, Ryusuke Nakai, Mazen Soufi, Yoshito Otake, Yoshinobu Sato, Yosuke Yamada, Misaka Kimura, Hiroshige Tateuchi, Noriaki Ichihashi
Archives of Gerontology and Geriatrics
【研究の概要】
加齢に伴う筋萎縮と筋内脂肪の増加が並行して進行するのか、また身体機能の低下とどう関連するのかは十分に明らかになっていません。本研究では、地域在住高齢者70名を対象に、AIによる自動セグメンテーションを用いてMRIから算出した股関節・大腿部19筋の筋体積と筋内脂肪率の3年間の変化を解析しました。
その結果、筋体積は5.2%減少し、筋内脂肪率は0.5ポイント増加しましたが、変化は筋ごとに異なり、両者は必ずしも並行して進行しないことが明らかになりました。さらに、複数筋の筋内脂肪増加を主体とする変化パターンは下肢パワーの低下と関連しました。
本研究は、骨格筋の加齢変化の多様性を示すとともに、筋量だけでなく筋内脂肪を含む筋組成を評価する重要性を明らかにしました。今後、複数筋の筋量・筋質を統合した評価により、高齢者の身体機能低下をより詳細に理解するための新たな知見として期待されます。