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緑内障

緑内障外来のご案内

緑内障とは、視神経が障害される結果、視野(見える範囲)がせまくなる病気で、眼圧(目の硬さ)の上昇が大きく関与しています。

治療は眼圧を下げることで、主に薬物療法や手術が主体になります。緑内障で一旦せまくなった視野を元に戻すことは今の医学ではできません。
よって適切な時期に、適切な治療ができるようにしなければいけません。緑内障外来では、毎週火曜日に開催される症例検討会にて緑内障専門医による治療方針の確認をしております。
当科の緑内障手術件数は年間平均200件以上行っています。豊富な症例のデータを大切にし、手術を含む治療成績を随時更新して、診療に役立てるように心がけております。

日本における緑内障の特徴として、正常眼圧緑内障が多いことが挙げられます。眼圧が正常値であるにもかかわらず、緑内障性の視神経障害を引き起こす緑内障です。
つまり、眼圧以外の因子が発症に関係している可能性があり、特にこのような患者様には、最新の視神経解析装置を使って、視神経の障害の程度や血流の程度を確認するようにしております。
しかし、このようなタイプの緑内障でも、眼圧をより低くするという以外の有効な治療は確立されておりません。
また眼圧が充分に低くなったにもかかわらず、進行がみられる症例もあります。このような症例については、実は内頸動脈による視神経障害の可能性があることがわかってきています。
MRIで圧迫性視神経症の可能性が示唆された場合は、当院脳神経外科と連携し治療適応があるか否か判断をしております。

緑内障のなかには急激に進行するものもありますが、多くは慢性の経過をたどります。
緑内障にはさまざまなタイプがあり、治療開始前の充分な観察が不可欠です。診断が確定した後も、その後の経過は多岐に渡るため、治療方針が変わる可能性があり、そのためには、患者様とのコミュニケーションが大事であると考えています。附属枚方病院では平日であればどの曜日でも緑内障専門医が診察を行っていますので、いつでも安心してお越しください。


担当医
附属病院盛秀嗣、切石達範、大学院生
総合医療センター尾辻剛、綾はるか、南野桂三

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