適正な腹膜透析
D/D0の算出の原理
適正な腹膜透析とは
PET試験では尿素除去率を計算し、透析効率の評価を行うことができます。
適正腹膜透析の評価は溶質除去と適切な体液状態を指標として定期的に行います。
●腹膜透析量は週当たりの尿素Kt/Vで評価し,
適正透析量として残存腎機能と併せて最低値1.7を維持します。
●体液量過剰状態を起こさないように,適切な限外濾過量を設定します。
●適正透析が実施されているにもかかわらず腎不全症候や低栄養が出現する場合,
処方の変更あるいは他の治療法に変更します。
注意点
①腹膜劣化の判定基準
D/P Crが経時的に上昇し,「High」が12か月以上持続する例では,高度の腹膜の劣化が進行していると判断して腹膜透析の中止を検討することが進められています。
②APD実施中の透析効率
短時間頻回交換になるAPDでは尿素除去率より、クレアチニン除去率の方が正確に透析効率を反映するといわれています。