総合周産期
母子医療センター

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北河内地域の
周産期医療の中心。
周辺の産科施設と協力し、
お母さんと赤ちゃんの
健康を守る

「母体搬送を断らない」を目標に、地域の周産期医療の中核として、
さらなる安心を提供します。
そのために日々、MFICU(母体胎児集中治療室) 9床、
NICU(新生児集中治療管理室)12床を有する
総合周産期母子医療センターの体制強化と診療レベルのさらなる向上に努めています。
無痛分娩のさらなる安全な実施にも取り組んでいます。
多数の他科を有する大学病院としての特性を活かした高度で
多角的な周産期医療の提供を目指します。
同時に地元に密着した正常妊娠・正常分娩も受け入れています。
ハイリスク症例の情報共有ならびに管理方針については、
産科、小児科NICU、産科麻酔、小児外科、看護スタッフを交えての
合同カンファレンス(通称「ペリカン」)を週1回開催、

さらに産科では別途週1回の科内ミーティングでもディスカッションを行なっています。

大阪府下に6か所ある総合周産期母子医療センターの一つに指定されています。

当科は大阪府下6か所に指定されている総合周産期母子医療センターの1つです。年約800分娩(うち4割が帝王切開)があり、大阪北河内地区(人口100万)で唯一の三次救急施設として、母体救急搬送を年250件以上受け入れています。
麻酔科管理による24時間体制での無痛分娩が可能です。「胎児外来」では様々な胎児異常を管理しています。出生前検査認証制度の基幹施設として、「臨床遺伝センター」と協力し、NIPTをはじめとした各種出生前診断を行っています。胎児胸腔シャント術、無心体双胎に対するラジオ波焼灼術といった胎児治療も行っています。また、「ハイリスク妊婦相談外来」を開設し、他科疾患など合併症のある女性の妊娠・分娩への不安を解消するためにプレコンセプションケアを行なっています。

取得可能資格

  • 周産期新生児専門医(母体・胎児)
  • 超音波専門医
  • 臨床遺伝専門医
  • FMF certificate
  • 胎児心臓超音波認証医

部門の特色

ハイリスク妊婦症例を
管理

新生児科、麻酔科、救急医学科をはじめとした各診療科と連携し、多様なハイリスク妊娠症例を管理しています。

高精度・円滑な

胎児超音波診断

GE社VolusonE10を2台保有し、高精度かつ円滑な胎児超音波診断を行っています。

胎児治療における
施設認定

「無心体双胎焼灼術」「胎児輸血」「双胎間輸血症候群治療」施設認定を受けています。

出生前検査
認証制度など
運営委員会の基幹施設

地域における出生前診断の中心的役割を果たしています。

24時間体制の無痛分娩

附属病院では麻酔科と協力し、安全な無痛分娩を提供しています。

周産期
メンタルヘルス外来

妊産褥婦の心のケアのために、女性診療科の外来ブース内で週1回「妊産褥婦メンタルケア外来※」を開設。
当院通院中の妊婦限定

主な研究テーマ

森川守

わが国の産科DIC診断基準改訂版(2022年)の有効性・非劣性の検討

当科が主導し多施設で、後方視・前方視的に検討し、有効性、国際基準との非劣性を明らかにし、利用を促す。

森川守

妊娠中の蛋白尿の多寡と周産期予後との関連性の多施設後方視的検討

当科が主導し20-30施設で、妊娠高血圧腎症(高血圧+蛋白尿)妊婦で後方視的に検討し、わが国の管理方針を策定する。

牧野博朗、神谷亮雄、森川守

大阪府内における梅毒合併妊娠の動向ならびに管理方針と周産期予後

詳細

大阪府内における梅毒合併妊娠の動向ならびに管理方針とそれに伴う周産期予後を明らかにする。1次調査として大阪府内の分娩取り扱い全施設に梅毒合併妊娠の管理方針(診断法ならびに治療法、分娩管理)ならびに梅毒合併妊婦・先天梅毒の取り扱いの有無に関してアンケート調査を行う。梅毒合併妊婦の分娩の取り扱いがあった施設に対して、2次調査としてその症例に関する個票調査を行い、梅毒の診断法ならびに治療法とその効果、先天梅毒の発症の有無ならびにその診断法・治療法の情報を収集し検討する。この後方視的検討結果をもとに、梅毒合併妊娠の管理の現状における課題を明らかにし、打開策を提案する。

神谷亮雄

前置胎盤における子宮頸部静脈叢体積と術中出血量の関連性の検討

子宮頸部静脈叢(cervical varices : CV)をMRIで定量的に評価し、CVが発達した前置胎盤の特徴を同定する。CVの体積が帝王切開術中出血量の予測因子であるかを検討し、治療戦略を策定する。

吉田彩

ラット妊娠子宮筋に対するプロゲステロン(P4)によるnon-genomic actionの作用機序の検討

妊娠子宮筋におけるP4の核内P4受容体を介さず遺伝子発現も伴わないnon-genomic actionの機序を解明し、早産の新規治療戦略の策定に向けた研究基盤の確立を目指す。

研究一覧

主な発表・業績・論文

Aya Yoshida, Katsuhiko Yasuda, Hidetaka Okada

Changes in the conflicting nongenomic effects of progesterone in rat myometrium during pregnancy

詳細

Life Sci.

Morikawa M, Kamiya A, Yoshida A, Nishibata S, Okada H.

Differences between Japanese new criteria and pregnancy-specific modified ISTH DIC scores for obstetrical DIC diagnosis

詳細

Int J Hematol.

神谷 亮雄, 西端 修平, 安原 由貴, 坪倉 弘晃, 吉田 彩, 森川 守

SLE合併妊娠における周産期予後不良因子に関する検討

第149回近畿産科婦人科学会学術集会 周産期研究部会

牧野 琴音, 神谷 亮雄, 安原 由貴, 西端 修平, 坪倉 弘晃, 吉田 彩, 森川 守, 岡田 英孝

妊娠24週感染性肺嚢胞に対して肺葉切除を行った一例

第58回日本周産期・新生児医学会学術集会

西端 修平, 安原 由貴, 神谷 亮雄, 坪倉 弘晃, 吉田 彩, 森川 守, 岡田 英孝

分娩時大量出血におけるInterventional Radiology(IVR)の適応並びに有効性に関する後方視的検討

第58回日本周産期・新生児医学会学術集会

業績一覧

診療教授ご挨拶

ハイリスク症例からローリスク症例まで幅広く症例を経験できます。
少しでも働きやすい環境づくりのために、産科では働き方改革に取り組んでいます。
そのために2023年3月から主治医制を廃止し、チーム制を導入しました。
また、臨床と研究のサイクルを強化すべく、若手医師が学会発表や論文発表する機会を多く持てる環境も整っています。
研修を希望される先生がいらっしゃいましたら、いつでもご連絡ください。

総合周産期母子医療センター 診療教授
森川 守