肝臓病の初期の自覚症状について教えて下さい。
肝臓は「沈黙の臓器」と言われており、初期の症状としては感冒症状のような”だるい”くらいで、自覚症状はほとんどありません。
今、通っている病院の先生は病気について詳しく教えてくれない。この病気ははっきりとした症状が出ないと聞きました。このままの生活では不安の為、アドバイスをお願いします。
「この病気」、というのが肝臓病である前提でお答えしますが、「はっきりとした症状が出ない」というのはある意味その通りだと思います。自覚症状が出にくいのは肝臓病の特徴の一つですが、だからといって必要以上に不安を覚える必要はありません。お掛かりの医師が詳しく教えてくれない理由は解りかねますが、一度ゆっくりと医師にお聞きしてみるべきです。それでも教えて貰えない場合は思い切って、他の医師に意見を求めてみてもいいと思います。セカンドオピニオンといって、当事者以外の第三者に意見を求めることは悪いことではありません。
GPTの値がGOTの倍の数値の場合、何か問題があるのでしょうか?
正常の肝臓ではGPT(ALT)はGOT(AST)よりも低く30以下程度です。肝炎や脂肪肝など肝障害があるときに生じる値ですので原因検索のための精密検査を受けることをお勧めします。
肝臓病はなぜ静かに進行するのですか。
肝臓は大きな臓器で、余裕があります。少しずつ傷んでいても、症状が出ないことが多いのです。しかしながら、劇症肝炎など急激に進行する肝臓病も存在します。
C型肝炎と言われ6年目ですが未だ治療をしていません。毎年血液検査は受けていますが、後なんの検査を受け、いつから治療をしたら良いのか、どういった事をすべきか教えて下さい。
年に一度の血液検査というのは、通常の健康診断等だと想定してお答えします。追加で必要な検査は、血液検査ではウイルスの種類と量、腫瘍マーカを確認する必要があります。また、画像検査では腹部超音波検査(腹部エコー検査)を行うべきです。治療の開始時期は、御本人の年齢、生活習慣、肝炎の進展状況等を参考にするため一概には言えません。治療内容も一概には言えませんが、可能であればC型肝炎ウイルスの除去を目的とした治療(インターフェロン療法や抗ウイルス薬など)を行うべきです。
C型肝炎で、ウルソと強ミノで治療中です。数年間GOT・GPTが正常範囲よりわずかに高い数値で推移していますが、今後肝硬変・肝ガンになってしまうのでしょうか?
今後の肝炎の進展は現在の年齢や生活習慣、肝臓病の進展状態によって変わります。血液検査で血小板が低いなど肝炎が進行していると思われる場合はなるべくGPT(ALT)を正常値に下げておいた方がよいと考えられます。
現在70歳代後半ですが、まだIFN治療は出来るのでしょうか?現在は強ミノで治療中ですが、毎日注射しなければならないのですか?注射の必要はありますか?
通常70歳後半の方は副作用なども考慮してインターフェロン療法が行われない場合が多いと思われます。現在はご高齢の方でも治療できるインターフェロンを使わない薬(経口二剤)が発売されていますので、再治療をお勧めします。
24年前に輸血後、C型肝炎(1b・高ウイルス量)に感染し5年前ペグイントロン・レベトール48週治療を受けましたが、失敗に終わりました。新しい薬剤・治療法はありますか?
現在の保険適応内での治療では、2011年11月以降に始まった抗ウイルス剤(プロテアーゼインヒビター)と従来使用されてきたインターフェロン治療(ペグインターフェロン・リバビリン)を組み合わせた3剤インターフェロン治療が広く行われています。また2014年秋より経口二剤新薬が登場し、インターフェロンを使わず、より短期間で副作用の少ない治療が始まっており、良好な成績が得られております。詳細は、肝臓専門医にご相談ください。
C型肝炎治療にはどれくらいの費用がかかりますか。
受ける治療によって大きく異なります。治療費助成制度が利用できますので、安価に治療可能となっています。詳しくはご在住の保健所にお問い合わせください。
C型肝炎ですが、家族に感染しないようにするにはどうしたら良いですか?
C型肝炎は血液や体液で感染します。通常の日常生活での感染は稀ですが、ご自分の血液などがご家族にふれないようにされれば良いかと思われます(カミソリや歯ブラシの共有など)。夫婦間の感染は稀ですが、報告はあります。
C型肝炎にかかりIFN治療が終了、治癒しましたが、二度と感染することはないのでしょうか?
特殊なケースを除き、通常は再感染はないと考えられます。万一、C型肝炎の患者さんの血液を傷口に触れるなど感染の可能性があった場合は、専門医にご相談ください。
貧血の場合、鉄分を取る必要があり、C型肝炎の場合は鉄制限の必要があり、そのバランスをどうするか他に病状により、相反する場合の事例等教えて下さい。
採血検査でフェリチン(体内の鉄量)が少ない鉄欠乏性貧血の方はC型肝炎でも鉄制限の必要はないと思います。貧血の程度やフェリチンの値によって鉄を積極的に取るか、通常の食事でよいか、少し制限した方が良いかを判断します。
IFN治療にてC型肝炎ウイルスが陰性化しない場合はどのような治療法がありますか?
経口二剤新薬によって、これまでIFN治療で効果のなかった方でも治癒されるケースが数多くあります。 積極的に再治療されることをお勧めします。
C型肝炎は完治しますか?
インターフェロンや経口二剤新薬加療で、C型肝炎ウイルスを退治することができれば、完治することが可能です。しかし完治したあとも、年に数回の血液検査や画像検査(腹部エコー検査)はお勧めします。
8年前にC型肝炎に感染したことが分かり、インターフェロン治療を約1年かけて行いましたが完治せず、今もウルソを飲んでいます。インターフェロン治療を再度行った方が良いのか、このままでよいのか不安です。抗体は陽性のままです。
C型肝炎の抗ウイルス療法はここ数年で大きく進歩しています。主治医(肝臓専門医)とよく相談して、新しい抗ウイルス療法などを考慮していくのがいいでしょう。
約20年前に献血でC型肝炎とわかり、現在ウルソを飲んでいます。近々飲み薬の新薬が出るとの事で今後飲む予定です。年齢は80歳ですが、大丈夫でしょうか?
全国的にも、また当院においても80歳台の方で新薬を服用開始しておられる方はいます。高齢であるために副作用が出やすいことも今までのところないようです。
C型肝炎から肝硬変へ、肝硬変から肝がんへと必ず進行するのか?また、進行する場合、どのような症状が出て、その痛みの苦痛はどの程度ですか?
C型慢性肝炎になると自然にウイルスが消えることはほとんどなく、肝硬変に進行していくことが多いのですが、その速度はさまざまです。進行につれて肝癌発症率も増加します(肝硬変では年率7%と言われています)。進行しても症状は無い場合が多く、黄疸、腹水、倦怠感などの症状は、肝硬変がより進行した場合に見られます。痛みは、肝癌が転移したりかなり大きくなったりした時にさまざまな程度で見られることがあります。
現在B型肝炎と肝硬変でバラクルードを服用していますが、どの程度の投与量・投与期間で、どの程度の肝機能の改善がみられるのでしょうか?また、副作用はありますか?
原則1日1錠、一生のみ続けると考えてください。肝機能は正常化することが期待されますが、肝硬変の進行が強い場合は、正常化しない場合もあります。副作用の報告はありますが、特別気を付ける必要のある副作用はありません。自己判断で服用を中止されると肝炎が悪化することがあります。
医者から母子感染と言われたが、父母も姉妹も子供もB型肝炎と言われていない。平成4年にB型肝炎と言われ現在慢性肝炎と言われている。今年より二カ月に1回血液検査。今までは年2回。21年11月GPT48。22年2月GPT17。肝癌になる確率は高いか。
現在の肝臓の状態(進行度、肝炎の程度、ウイルス量など)や年齢で発癌率は変わりますので正確にはわかりませんが、肝炎ウイルスのない方に比べると明らかに肝発癌率は高いと思いますのでALT(GPT)やウイルス量が高ければ治療が勧められ、定期的に腹部超音波(腹部エコー)などの画像診断を行い、早期発見に努める必要があります。
アルコールを飲まない母が若くにB型肝炎と診断され今も治療を続けていますが遺伝の影響はあるのでしょうか?
B型慢性肝炎はB型肝炎ウイルスの感染による病気です。アルコールや遺伝とは関係ありません。主な感染経路が母子感染のため、一般の方が遺伝と勘違いされていることがある様です。
B型肝炎で入院しないで通院治療できる薬ができたと聞いたのですがかかりつけの診療所でお薬は使えますか?どんな治療法ですか?副作用は?
B型慢性肝炎の場合、核酸アナログという非常に副作用の少ない内服薬での治療があり、最初から通院治療可能ですが、治療開始前の精密検査(肝生検など)で入院が必要な場合があります。副作用についてはかかりつけの先生にお尋ね下さい。
B型肝炎のキャリアで、抗ウイルス剤を勧められています。子供がいないのですがまだ希望を捨てきれません。もし子供ができた時、薬の影響はどのようなものがありますか。
B型肝炎の核酸アナログ製剤は、子供への影響がよく分かっておらず、妊娠を希望される患者さんには使わないのが一般的です。2011年9月から、ペグインターフェロンがB型肝炎でも使用可能となっておりますので、主治医の先生と治療法についてよくご相談されると良いと思います。
B型肝炎なのですが、肝硬変に進行しています。どうすればよいですか?
主治医(肝臓専門医)に相談して、核酸アナログなどの治療を検討してみてください。
B型肝炎キャリアと言われました。今後どういう治療が必要ですか?血液検査が全て正常で、特に症状が無ければ、気にすることはないですか?
血液検査がすべて正常で超音波検査などでも異常のないB型肝炎キャリアの場合は積極的な治療は不要ですが、定期的な採血や超音波の検査を行って、他の方への感染(輸血など)に注意して戴ければよいと思います。
人間ドックの検査でB型肝炎のキャリアと診断されました。B型肝炎の違いなど分かりやすく説明して下さい。
B型肝炎ウイルスを持っている方をキャリア(保因者)といいますが、その中に肝障害のあるB型肝炎を起こしている慢性肝炎の方と肝障害のない無症候性キャリアがあります。
B型肝炎(母子感染)、40歳男性。数年、バラクルードを服用し、約1年前より耐性ができたため、テホノビルを併用。定期的に検査をしており、数値が段々と下がっていたが、最近、ウイルス量(2.3⇒2.7)、E抗原(30⇒98)と数値が上がってきたので、耐性ができたのか心配です。今後、このままの治療でいいのか不安です。
現在の治療ではバラクルード耐性の場合はテノホビルを併用するのが通常推奨される方法だと思いますのでこのまま継続し、主治医の先生に引き続き経過を見ていただいてください。
私は30年前に第1子を妊娠した時の血液検査でB型肝炎のキャリアだと判明し、現在までずっとキャリアのまま生きてきました。年1回、地元の医院で血液検査を受けていますが、血液検査とエコーだけで今後も経過観察すれば良いでしょうか?
できれば年2回程度の血液検査と超音波の検査を継続して経過観察を続けてください。
母が肝臓癌で亡くなり、自身もB型肝炎ウイルスキャリアです。地元の病院で年2回の血液検査を行っていましたが、その病院が閉院し他の病院に行くようになると、血液検査は年1回で良いと言われました。年に2回も検査は必要ないのでしょうか?
B型肝炎ウイルスの量や活動性はどうでしょうか?ウイルス量が多く、また活動性が高いのであれば、年2回の血液検査と超音波検査をおすすめします。
年齢の割にすごく健康ですが、健康検査でGOT、GPTの数値が悪いと何年も前から言われています。脂肪肝の疑い(エコー)と言われています。10年前からですが、何の処置もしていないけれど元気です。今後の注意点を教えてください。
肝障害の原因が脂肪肝のみで肥満傾向があるようでしたらしたら食事療法や運動療法などで体重をコントロールする事が、いわゆるメタボリックシンドロームに合併した疾患の予防に必要かも知れません。また脂肪肝の原因に糖尿病や高脂血症などがあるならその治療が必要です。アルコールを多く摂られる方は減らす必要もあります。その他にも非アルコール性脂肪性肝炎という慢性肝炎の病態もありますので、かかりつけの先生とご相談下さい。
10年程前に脂肪肝と言われたことがあるのですが、どうしたら良いでしょうか?
脂肪肝の治療はまずダイエットです。悪くなる脂肪肝もありますので一度、肝臓専門医に相談してください。
エコー検査の時に脂肪肝と言われましたが、日常生活で気をつけた方が良い点は何ですか?
高脂血症や糖尿病があるなら治療が必要です。また、肥満傾向があるなら改善するように心がけて下さい。
お酒はあまり飲まないし、B型C型にも感染していないのに、検診で肝機能検査の数値が非常に高いです(GOT150、GPT270、ALP1360、γGTP990)。過労やストレスでも肝臓病になりますか?
過労やストレスでは肝臓病にはならないと考えます。肝障害の原因には、脂肪肝、サプリメントや薬剤、さらには自己免疫疾患があります。肝臓専門医に相談して下さい。
肝硬変になった場合は、どのくらいの割合で肝癌になってしまうのですか。
一般的に肝硬変の患者さんは、15年の経過で約半分の人が肝癌になってしまうと言われています。
慢性肝炎~肝硬変へ移行はどのような検査でわかりますか?
血液検査の血小板の値、また腹部超音波(エコー)検査で診断がつきます。肝硬変になっている場合、血液検査のGOT/GPT上昇の程度は参考になりません。
アルコール性肝硬変の肝臓は再生しますか?
元通りの再生は難しいです。今以上に肝硬変が進行しないように、断酒するようにしましょう。
食道静脈瘤の検査はどれくらいの頻度でしたらいいですか?
静脈瘤の程度や、治療の回数にもより、個人差がありますので、これは主治医へご相談ください。
こむら返りと肝硬変は関係ありますか?
関係があります。肝硬変が進行するほど、こむら返りの頻度は増えます。
肝硬変です。強ミノファーゲン60ml+ビタミン類の入った点滴を10年以上投与されていますが、いずれ効かなくなるのでしょうか?
いずれ効かなくなるということは有りませんが、治療を続けていても少しずつ病気は進行していると思われます。なるべく病気の進行を抑える治療です。
肝硬変の進行をくい止める方法はあるのでしょうか?
肝硬変の原因によってもくい止める方法は異なりますが、C型肝炎であれば抗ウイルス療法であるインターフェロン治療や、インターフェロンフリー治療(経口のHCV新薬)、あるいはウルソデオキシコール酸、強力ネオミノファーゲンCは肝硬変の進行をおさえたり、発癌抑制の効果も得られると言われています。一方、B型肝炎では、核酸アナログ製剤が推奨されています。
原発性胆汁性肝硬変と言われ、ウルソを服用しています。疲れた時、眼、喉、口の中の頬膜が剥離し気持ち悪いのですが、この病気の人はよく起こる事なのでしょうか?
シェ―グレン症候群という疾患を合併しているのかもしれません。原発性胆汁性肝硬変の患者さんの約15%ほどに合併するともいわれています。一度医師とご相談ください。
肝動脈塞栓術(TAE)の再発はどれくらいですか?
肝動脈塞栓術は他の治療法に比べ治療対象の制限が少なく、長所も多く、 最近の肝臓がん治療成績の向上に最も寄与しています。しかし、延命効果は多大ですが、完全に治りきる確率(完全治癒率)は現在のところ10%程度と言われています。
肝癌でTAEを3回受けています。生ものの摂取は良いですか?
肝硬変であるならば、生もの摂取はなるべく控えたほうがいいでしょう。野菜なら湯通し、魚介、肉類も火を通したもののほうがいいと思います。
肝障害に、PET検査という最新の検査が有効でかつ時間的・身体的な負担が少ないと聞いたのですが、本当でしょうか?どういった検査なのでしょうか?
PETは悪性腫瘍など糖の消費(代謝)が周りの組織に比べて強いものの診断に有効とされる放射性物質を使用した画像診断です。肝癌の診断、肝癌の転移の発見に有用な場合があります。
肝臓がんの治療の種類について教えてください。
肝臓がんの病期によって異なってきますが、外科的治療、内科的治療(カテーテル治療、ラジオ波焼灼療法、抗がん剤内服など)があります。
肝硬変の人の夜食は有効ですか?
夜食は有効ですが、小さなおにぎり一個程度です。夜食の取り過ぎは逆効果となってしまいます。また分枝鎖アミノ酸製剤の内服も有効です。
肝硬変の患者が日常生活上注意する点を教えてください。
肝硬変の原因と状態によりますが、肝機能の良い方は栄養のバランスに注意し、肥満や過労に気を付けアルコールを取らないことが重要かと思います。
朝食の摂取は良いでしょうか?コーヒーは問題ありませんか?
3食バランス良い食事摂取を心がけてください。食事を抜くのはよくありません。またコーヒーに関しては、今のところ、肝臓に悪いという話は聞いておりません。
血液検査でγ-GTP69で高く、飲酒はせず脂肪肝かもとエコーを受けましたが異常なしでした。1年前はγ-GTP29で正常でした。4年前はγ-GTP50で同様にエコーを受けましたが異常なしで、ウィルス検査も陰性でした。数値の高いのは何が考えられますか?1年前から血圧の薬を服用しています。
γGTPは、飲酒の影響が有名ですが、薬の影響、胆石など胆嚢、胆管に関連した病気などでも高値になります。腹部エコーやウイルス検査などを受けておられ異常無しとのことでもあり、ごく軽度の上昇では、たとえ基準値を上回っていても異常ではない場合もあります。
AFP13 GOT25 GPT17 γ-GTP38 中性脂肪86 肝エコー異常なし。主治医は腫瘍マーカーが高いので3ヶ月に1度血液検査の指示を受けました。AFP定量検査値の上限が10と書かれているものや20と書かれているものがありわかりにくく、13でも高い値なのでしょうか?B型・C型肝炎の検査も陰性でしたが、考えられる病気について教えて下さい。(CEAは1.1です)
検査値の正常範囲は、病院(検査室や検査会社)によって異なっている場合があります。正常範囲の数値は、検査を受けた病院で確認して下さい。腫瘍マーカーは、悪性腫瘍(癌)の診断(癌が有るか無いか)に使われますが、異常値であれば必ず悪性腫瘍があるとは言えませんし、正常値であれば必ず悪性腫瘍が無いとも言えません。一般的にAFPが13であれば(正常上限10とすれば)異常値と判定されますが、悪性腫瘍を強く疑う値では無いと思われます。AFPは肝臓癌で上昇することが多いですが、慢性肝炎や肝硬変でも上昇しますし、卵巣腫瘍などでも上昇することがあります。また、病気ではなく妊娠でも上昇します。同じ異常値でも、年齢、性別、持病など様々な要素によってとらえ方が変わりますので、主治医の先生によくご相談ください。
GOT66、GPT56で便が白っぽいです。肝臓病ですか?
ALPやγGTPが高く、ビリルビンも高いようなら、胆道・膵疾患の可能性があります。CT、MRI、超音波検査で判断が可能です。
自己免疫性肝炎の診断と治療はどのようなものでしょうか?
採血と肝生検で診断し、ステロイドを中心とした免疫抑制剤で治療します。
A、B、C型肝炎の感染原因はそれぞれ何でしょうか?感染しないためには何に注意すれば良いでしょうか?仕事で海外出張が多いのですが、特に海外で気を付けることを教えてください。
A型肝炎は海産物の生ものを摂ることに注意し、B型、C型肝炎は血液や体液感染をしますので不潔な医療行為(ピアスの穴開けや刺青など)や性感染に注意してください。特に海外での衛生状態の悪いところでは経口感染のA型肝炎のリスクが高くなると思いますので生水も含め注意してください。
治療により、ウイルスがマイナスになっても、また再発することはあり得ますか?
C型肝炎はインターフェロン療法などで治療直後にウイルスが消失しても再燃することがありますので、しばらくは経過観察が必要です。B型肝炎ではエンテカビルなどの核酸アナログによりウイルスが陰性化しても内服をやめると再燃することが多く見られます。また、B型肝炎が治っていても免疫抑制剤や抗癌剤が使用されて時に再燃することも報告されています。
肝臓がんの摘出手術を受けて、約8ヶ月順調に来ています。アルコールは体に良くないのはわかっていますが、缶ビール(350ml)または焼酎水割り1杯くらいは良いでしょうか?
アルコールをどのぐらい飲めば肝炎や肝硬変になるのか明確なデータはないようです。しかし肝臓に解毒という機能があるので、肝臓の摘出によりその機能は低下しています。そのため、アルコールを飲むと負担は大きいと考えられます。個人個人の病状によって異なりますので、診察の際主治医にご相談ください。
大阪肝臓友の会とはどのようなものですか?また入るとすれば外出が多くなりますか?
肝臓病の患者と家族、医療従事者の方々の情報交換と学習、交流などの会とのことです。詳しくは大阪肝臓友の会にお問い合わせください。
大阪肝臓友の会の連絡先
TEL:06-6534-0660 月・水・金 13-16時(お盆、年末年始お休み)
FAX:06-6534-0663
HP:http://osaka.kanzo.org/
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