薬剤部では調剤業務から病棟業務まで幅広い業務に対応し、
薬物療法における有効性と安全性の確保に努めています。
薬物療法は年々高度化・多様化するため、チーム医療の一員として
薬物に関する適切な情報を提供することが常に求められています。
薬剤師として責務を果たせるように日々研鑽するとともに、
医薬品の適正使用を推進して、
安全・安心の医療を提供するために努力していきたいと考えております。
私たちと一緒に薬剤業務に携わり医療に貢献したいと考える仲間を募ります。
薬剤部では、日常業務以外でもカンファレンス等を通じて知識を深め、専門・認定薬剤師の資格取得ができるよう支援します。
まずは、一通りの業務を体験し、その中から希望する資格があれば、必要単位を取得できるよう、関連学会やセミナーへの参加もバックアップしていきます。
1・2年目の研修概要 | |
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1年目 | ・4月 :内服・外用調剤業務 ※並行して、各業務の担当者によるレクチャーを受ける(約一か月) ・5~6月 :注射剤調剤業務、注射剤調製業務(TPN、抗がん化学療法) ・夏頃 :日直、時間外業務開始・9月 : 外来お薬渡し窓口業務開始・11月 : 注射剤調製業務(TPN、抗がん化学療法) ・秋~冬頃:宿直業務開始 |
2年目 | ・前半:調剤業務全般に従事 ・冬頃:薬剤管理指導業務開始 ※全て、状況によって時期の変動あり |
一年目薬剤師には、若手の先輩薬剤師を直接の教育担当者として指名し、日々の業務や必要な知識を深めるための教育をします。さらにその上の先輩薬剤師もその教育をサポートすることで、偏りなく教育を行います。例えばノートに、課題、調べたこと、考えたこと等を記載して提出し、先輩からは、アドバイスや考え方、他に○○についても調べてみようなどのフィードバックがあり、必要な知識が得られるよう援助します。
その他に、チェックリストを用いて理解度を自己採点し、理解が進んでいない箇所や経験していない業務があった場合には重点的に教育し、抜けがないようにフォローします。
1年目の後半には宿直業務が始まるため、それまでに業務上必要なことの基本を教育します。
2年目の後半では薬剤管理指導業務が開始となります。まずは先輩薬剤師がマンツーマンで指導を行い(およそ2~3か月間)、複数の診療科を経験した後、担当病棟を決定します。
その後は、調剤業務も行いながら、薬剤管理指導業務を中心に活動することとなります。2年間の実務で、一通りの業務を修了できることを目標にサポートします。
専門・認定薬剤師資格(2022年3月現在) |
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日本医療薬学会 医療薬学指導薬剤師 |
日本医療薬学会 医療薬学専門薬剤師 |
日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士 |
日本臨床栄養代謝学会 栄養サポート(NST)専門療法士 |
日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師 |
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 |
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 |
日本臨床栄養代謝学会 臨床栄養代謝専門療法士(がん専門療法士) |
日本プライマリ・ケア連合学会 プライマリ・ケア認定薬剤師 |
公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構 公認スポーツファーマシスト |
日本臨床救急医学会 救急認定薬剤師 |
参加学会等 | 日程 | 発表テーマ |
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第7回栄養指導者協議会学術集会 | 2018年9月23日~24日 | 「当センターにおけるTPN投与の現状について」 |
第29回日本医療薬学会年会 | 2019年11月2日~4日 | 「経口抗がん薬の職業性曝露対策における薬剤師の役割」 |
第11回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 | 2020年7月23日~8月31日 | 「プライマリ・ケアに携わる病院薬剤師のタスクシェアに関するアンケート調査」 |
第68回日本化学療法学会総会 | 2020年9月12日~14日 | 「Granulicatella adiacens 感染性心内膜炎の治療にAST介入が効果的であった1例」 「当院での結核届出動向」 |
Immunotherapy Conference ~守口irAE対策セミナー 5~ |
2021年1月28日 | 「免疫チェックポイント阻害薬 適正なレジメン選択のために ーレジメン登録の工夫ー」 |
第95回日本感染症学会学術講演会 第69回日本化学療法学会総会 |
2021年5月7日~9日 | 「Staphylococcus constellatus 脳膿瘍の1例」 |
第31回日本医療薬学会年会 | 2021年10月9日~10日 | 「当院における新型コロナウイルス感染症治療薬の使用実態調査」 |
第43回日本病院薬剤師会近畿学術大会 | 2022年1月29日~30日 | 「CHDF管理が必要な重症COVID-19患者にレムデシビルを安全に投与できた一例」 |
第70回日本化学療法学会総会 | 2022年6月3日~5日 | 「COVID-19患者にG-CSF製剤を投与し、呼吸状態悪化を認めた症例」 |
第32回日本医療薬学会年会 | 2022年9月23日~25日 | 「COVID-19患者のSARS-CoV-2抗体価と治療における免疫抑制剤の影響」 |
第44回日本病院薬剤師会近畿学術大会 | 2023年2月4日~5日 | 「カシリビマブ/イムデビマブをCOVID-19小児患者に投与し、速やかに臨床症状の改善を認めた症例」 |
第44回日本病院薬剤師会近畿学術大会 | 2023年2月4日~5日 | 「COVID-19治療薬ニルマトレルビル/リトナビルとエベロリムスの併用により急性腎障害を来し透析導入となった1症例」 |
第45回日本病院薬剤師会近畿学術大会 | 2024年1月27日~28日 | シンポジウム6 医療の変化に対応する注射薬の安全管理~医薬品供給から投与まで~「病態別の輸液栄養における個別化対応に向けての取組み~開発から30年経過したマルチバッグのメリットとデメリット~」 |
学会誌 | No. | 論文内容 |
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日本注射薬臨床情報学会誌 | No.8(2020).21-28 | 原著論文:経口抗がん薬の経管投与における曝露対策の評価 Evaluation of Oral Anticancer Drugs Exposure measures in Tube Administration |