関西医科大学 耳鼻咽喉科頭頸部外学講座

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疾患紹介01

鼻科領域の疾患

 鼻の領域の代表的な病気に鼻炎と副鼻腔炎(ちくのう)があります。アレルギー性鼻炎、特に花粉症は国民の30%程度の有病率とみられ、国民病の様相を呈しています。副鼻腔炎も近年では喘息、嗅覚障害を合併し難治性である好酸球性副鼻腔炎が増加しています。

 私たちは複数のアレルギー専門医を擁する全国でも屈指の耳鼻科アレルギー施設で、手術、免疫療法、包括治療など積極的に行っています。免疫外来、気道外来などの特殊外来があり、難治性の喘息も含めた治療を行っています。好酸球性副鼻腔炎は副鼻腔炎手術の7割を占め、またアレルギー性鼻炎に関しても、後鼻神経切断術をより安全に行う選択的後鼻神経粘膜下下鼻甲介骨合併切除術を行っています。内視鏡手術は全国的に定評があり、鼻科全領域に関する積極的な手術を行っております。


免疫外来

 免疫外来は、附属病院で毎週金曜午後に濱田、河内が担当しています。近年アレルギー性鼻炎患者は著しく増加し、特にスギ花粉症は罹患率が3割近い国民病となっています。抗原特異的免疫療法(減感作療法)は、アレルギー性鼻炎の唯一の根治が可能な治療法で、皮下注射法は100年以上の歴史があります。

 注射に代わる投与法の舌下免疫療法が、有効性、安全性が高いことが報告されるようになり、患者負担の軽減される治療として注目されています。2014年10月にスギ花粉症舌下免疫療法が保険適応の治療となり、さらに近日中にダニ抗原舌下錠を用いた治療も保険適応となる予定です。

 当科はスギ花粉症舌下免疫療法が保険適応以前の2010年より日本医科大学などと共同で治験を行い、治療経験を重ねてきました。また、今後解明が期待されている効果を示す客観的な指標、あるいは効果を予測する因子を探索することを目標に、研究を継続して行っています。


疾患と専門外来のご紹介

 当講座が手がける各種疾患と、専門外来の内容をご紹介いたします。

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