研究紹介02
好酸球は、難治性気道炎症において近年「悪玉」として認識されており、
好酸球性OOと言った疾患名が一世風靡しています。しかし、本当に「悪玉」でしょうか?
あたかも好酸球自身が明確な意思を持って生体を攻撃するイメージがあります。確かに、好酸球は気道炎症の遷延化に深く関与しますが、生体防御にとって重要な細胞であるため、性善説に立った視点で好酸球を検討していく必要があると考えています。固定概念にとらわれず、自由な発想と視点で好酸球を検討することで、今までわからなかった分子生物学的動態が明らかとなり、疾患に対する王手となるような発見をすることが出来るかもしれません。
事実、我々は、炎症局所の好酸球の多様性に関して報告しています。このように、我々は好酸球の分子生物学的な仕事をおこなってきており、日本でも有数の研究室と自負しています。好酸球の研究を含めた免疫アレルギーの研究分野においてNature Medicineなどの一流誌に報告しています。
iPS細胞から好酸球を樹立したり、新しい遺伝子改変マウスの作製に取り組んでいます。また、国内外の一流研究施設とコラボレーションしており、国際色豊かな研究室です。
人類の進歩につながるワクワクするような研究を目指しています。是非とも研究室のドアをたたいてください。頑張る人もそうでない人もすべての人に寛容である研究室を目指しています。