研究紹介06
音声言語領域の研究
「高齢者の内服調査」(他施設との共同研)
高齢者は、嚥下障害を高率に認めております。誤嚥による肺炎は、高齢者の死因となり、大きな社会問題となっています。しかし、内服方法と嚥下能力に関しては、客観的に評価・検討されていないのが現状です。例えば、水分誤嚥のある患者さんに対して、剤形調整はゼリー状が適しているにも関わらず、嚥下しにくい剤形になっていることがあります。
内服薬は患者の嚥下能力にあった剤形の処方と服薬方法が指導されているべきと考えています。そこで、私たちは、要介護高齢者の服薬環境の実際について以下の調査、検討をおこなっています。
- 在宅(施設)療養および入院中の嚥下障害のある高齢者の内服処方薬検討
- 嚥下能力に応じた剤形・内服方法に関する調査
- 臨床へのフィードバック:服薬のアドヒアランスを維持・向上
共同研究先:学校法人兵庫医療大学リハビリテーション学部 野崎園子教授
科学研究費助成事業 基礎研究「要介護高齢者の嚥下障害と服薬方法に関する研究 課題番号25350694」から、一部助成金あり