研究紹介03
気道炎症をターゲットにした“Airway Medicine”という
新しい分野のパイオニア的存在として、研究と臨床に取り組んでいます。
上・下気道にわたって気道全体を包括的かつ同時にケアする“Airway Medicine”という新たなカテゴリーを確立させるために、基礎と臨床の双方から積極的にアプローチしています。
“Airway Medicine”の中心となっているのが、難治性の好酸球性気道炎症(気管支喘息を合併する好酸球性副鼻腔炎)に対する「微粒子吸入ステロイド経鼻呼出療法」です。この新しい治療方法を軸に臨床研究および基礎研究を進め、病態解明や新たな治療戦略の開発を目指しています。
臨床的アプローチとして吸入薬の種類や吸入・呼出条件による治療効果を、基礎的アプローチとして炎症局所における薬剤感受性およびそのメカニズムを検証しています。また、Airway Medicine研究会(代表世話人:三菱京都病院 呼吸器・アレルギー内科科部長 安場広高)を通じて、新しい情報を発信しています。