研究紹介05
頭頸部外科領域の研究に関しては、主に神田晃講師、
八木准教授、藤澤講師、鈴木講師で取り組んでいます。
研究テーマは、頭頸部悪性腫瘍のメカニズムの解明と新しいバイオマーカーの開発です。特に唾液腺腫瘍の一つである多形腺腫は、10%ががん化することが知られています。手術で摘出した標本には(外科系講座の特権です)、さまざまな病態が混在しています。
つまり、その病態だけを最新の研究テクニックを用いて取り出して詳細に検討することで、そのメカニズムが解明されることが期待されます。さらに、遺伝子改変マウスを用いた唾液腺発がんマウスモデルの確立にも挑戦しており、そのメカニズムだけでなく創薬につながる研究をおこなっています。また、ヒトiPS細胞由来腺房細胞の確立とその応用に関しても今後取り組む予定です。