研究紹介08
近年、歯科治療の発展は目覚ましいものがあります。
古くより行われている齲歯の治療だけでなく、薬剤関連性顎骨壊死(MRONJ)や周術期口腔機能管理の重要性、また歯周病をはじめとした慢性炎症性疾患など、多岐に渡る疾患の対称領域の拡大がみられます。歯周病が糖尿病や感染性心内膜炎へ影響することが示唆され、全身疾患との繋がりも注目されているため、研究分野でもsystemicな病態を常に意識しながら進めていくことが求められています。
耳鼻咽喉科との連携を密にとりながら研究を進めていける環境は全国的にも珍しく、連携をとりながら臨床研究および基礎研究を進めています。臨床研究では口腔内歯科治療時に使用する新たなデバイスの開発、基礎研究では口腔内の炎症性疾患に注目し、IL-1やIL-6等の炎症性サイトカインとCX3CR1シグナルをターゲットに研究を進めています。