ご挨拶

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梅垣 岳志 講師、GICU副部長

麻酔科は年間6,000件を超える手術麻酔管理、重症患者の診療を行う総合集中治療部、癌を含む痛みを持つ患者に対するペインクリニック(緩和ケア)を診療の3本柱としています。手術は患者にとって命にかかわる最大の出来事です。この手術に際して患者の「いのち」を守り、術後も痛みをなくしてできる限り早く日常の生活に戻れるように、安心して手術が受けられるように苦心しているのが麻酔科医の診療です。最近は高齢者や心臓血管系、呼吸器、腎臓、肝臓などに病気を持ちながら手術を受ける患者が増加しています。麻酔中は最新の各種監視装置を装着して患者の時々刻々と変化する状態を監視し、その患者の状態に応じた薬の投与をはじめとする対処を行います。また、総合集中治療部では重症患者の循環・呼吸・代謝・感染対策・栄養をはじめとする全身の働きを助け、回復の手助けを全診療科との協力体制の下に行っています。ペインクリニックは「痛み」を持つ患者の診療です。このように麻酔科では患者の安心・安全を維持する「ケア」を最大目的として診療を行っています。