附属病院

Dementia

2023年6月に認知症基本法が可決・成立しました。その基本理念は、認知症の人の尊厳を保持し、国民全体が支え合いながら認知症の人が安心して暮らす「共生」の社会形成実現を推進することです。2023年9月には認知症の新薬として異常脳アミロイドβへの抗体医薬が販売承認されました。このように2023年は日本における認知症診療の新たな門出となる年になりました。当科では2020年から「物忘れ外来」を設け、日本認知症学会教育施設として、総合内科専門医や脳神経内科専門医を目指す専攻医たちが主体的に診断、治療決定、社会福祉の利用法の決定などの外来診療のトレーニングを専門医の指導のもと行える教育システムを構築しています。また新薬以外にも医療機器による認知症進行予防に関する国内臨床治験にも参加しています。今後はこの基盤を発展させて、北河内医療圏の「認知症予防」の拠点になっていきたいと思います。

藥師寺 祐介

医療機器による認知症進行予防に関する国内臨床治験に興味のある方は下記よりPDFをダウンロードしてください。

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