神経内科学講座について
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樟神会
総合医療センター
神経免疫疾患の基礎的あるいは臨床的研究を継続し、常に最新の知見に基づいた医療を提供します。国内の神経免疫を専門とするエキスパートと協力し、医師、あるいは患者さんとその家族を対象とした研究会や講演会を定期的に行い、より深い病態の理解を促すとともに、疾患啓蒙に努めています。関西を中心に、九州から関東まで日本全域から通院している患者さんがいます。多発性硬化症では、再発や障害の進行を抑制できる疾患修飾薬の開発が目まぐるしく進んでおり、治療選択肢の幅が広がっています。また、多発性硬化症、視神経脊髄炎や重症筋無力症に対する臨床治験を導入し、希望する患者さんに治療を行います。神経免疫疾患と一言でいっても、多様な免疫病態が背景に存在しており、画一的な治療では対応が困難なことも多い分野ですが、国内最高水準の診療レベルを以って、治療反応性を常に評価しながら、諦めない診療を行っています。神経免疫疾患では、有効な治療が行えないと、患者さんに日常生活の妨げとなる神経障害が残存することがあります。効果が期待できる治療においても、リスクとベネフィットを説明し、有効な治療を患者さん、ご家族の了解を得ながら模索するよう努めています。